細菌学者の般若心経と相即の知
著:吉田 眞一
紙版
内容紹介
仏教の根源的な論理とは何か──
微生物学の基礎的研究で知られる著者が、若き日より探究してきた
仏教の縁起・空、矛盾的相即(そうそく)について、
身のまわりのことを例にあげ解説。“相即的生き方”のすすめ。
大学での講演録や,物の見方・考え方のヒントがつまった哲学エッセイ,
若き学究の徒へのメッセージも収録。人生の意味を問い創造し続けること。
目次
まえがき
第一章 『般若心経』と仏教哲理
これで納得、仏教論理/『般若心経』の勉強会
第二章 相即の知
【最終講義】善知識と相即の知との出会い/矛盾的相即の論理の探究
「対・変化・空存」矛盾的相即をめぐる論理的諸問題
第三章 細菌学者が垣間見た哲学的世界
アンビバレンツ/勇気をだしてパラダイム・シフト
One health, one world/循環ということ
楕円の論理/二つで一つ、一つで二つ/世界は広く、真理は深い
第四章 若き学究者へ伝えたいこと
私の発見物語/私の共同研究物語/細菌学教室「青藍会報」巻頭言より
生涯にわたって哲学をしよう/蔵書はこころを映すもの/花に寄せて めぐみ便り
第五章 ふたたび矛盾的相即
中山延二・本多正昭の哲学
あとがき