西南学院大学博物館研究叢書
伝えられた「日本」
地図にみる日本のすがたとその変遷
編:鬼束 芽依
編:早田 萌
編:迫田 ひなの
紙版
内容紹介
地図は文字よりも早く誕生したといわれ,正確な測量法に基づいて製作されるようになるまでは人々の世界観や宗教観を強く反映するとともに,目的に合わせてさまざまな種類のものが製作されていた。マッパ・ムンディ(西洋中世の世界地図)から伊能図まで,国内外で描かれた地図を通して,地図に描かれた「日本」を紹介する。
【2020年度西南学院大学博物館特別展図録】
目次
ご挨拶[西南学院大学博物館館長 宮崎克則]
開催概要/凡例
第1部 世界から描かれた日本
第1節 キリスト教と地図
【コラム】マッパ・ムンディ─西洋中世の世界地図[西南学院大学博物館学芸員 下園知弥]
第2節 日本図の変遷 世界地図に描かれた日本
【コラム】『武備志』に見る日本[西南学院大学博物館学芸調査員 早田 萌]
第3節 伝えられた「ニッポン」 西洋のまなざし
第2部 日本人が描いた世界と日本
第1節 日本図と世界図 江戸のベストセラー地図
第2節 海路と陸路 航海図と名所図会
第3節 都市の風景 長崎への興味
【コラム】伊能大図に描かれた福岡と『測量日記』[西南学院大学博物館学芸調査員 迫田ひなの]
【コラム】シーボルト『1826年の江戸参府紀行』に描かれた長崎街道 彼杵宿の風景[大野城心のふるさと館運営事業学芸員 鬼束芽依]
出品目録
論 考
ヨーロッパで描かれた「日本図」の変遷[西南学院大学博物館館長 宮崎克則]
マテオ・リッチと坤輿万国全図[西南学院大学博物館学芸調査員 早田 萌]
名所として描かれた水城東門礎石 『筑前名所図会』の「鬼の硯石」をめぐって[大野城心のふるさと館運営事業学芸員 鬼束芽依]
参考文献