出版社を探す

わたしたちもみんな子どもだった

戦争が日常だった私たちの体験記

著:和久井 香菜子
解説:吉永 憲史

紙版

内容紹介

あなたは玉音放送をどこで聴きましたか?
樺太、東京、大阪、広島、長崎、鹿児島、満州etc...
終戦を知らせるラジオ放送をそれぞれの場所で聴いた1945年8月15日。
あの日を境に世界は変わったのか——?


夢を見て、恋をして、必死に生きた——。
戦中戦後を生きてきた〝普通の〟子どもたちの記憶。

●飛行機乗りに憧れ中学生で「日本を守らなきゃ」と決意したソニー元副社長
●特攻隊として出撃する覚悟を決めていた茶道の名門・裏千家の前家元
●空爆を横目にたくましく東京を走り回った元プロテニスプレイヤー
●進駐軍慰問で踊りハリウッドに渡ったエミー賞メイクアップアーティスト
●戦中も勉強し続け、ギネスブックに認定された世界最高齢の現役薬剤師 etc...

ーー16人の〝元・子ども〟たちが語る、1945年8月15日。

目次

はじめに〜「常識」とはなんなのか?
「玉音放送」ってなに?
本書の使い方と構成

【Episode01】何度も狙われた鹿児島で大空襲を生き抜いた少年の物語
【Episode02】樺太から取り残された 日本語・朝鮮語・ロシア語を操る少女の物語
【Episode03】家族を守り続ける 武士・軍人の家系に生まれた少年の物語
【Episode04】一兵卒になりたくなくて海軍兵学校に入学した文学少年の物語
【Episode05】薬剤師を目指して勉強に励み 父と共に薬局を守り抜いた女性の物語
【Episode06】大阪大空襲の日も少女歌劇の観劇へ 淡路島で終戦を迎えた少女の物語
【Episode07】風船爆弾工場で出会った初恋の人と戦後再会を果たした少女の物語
【Episode08】対岸の空襲を横目に潮干狩り たくましく生き抜いた少年の物語
【Episode09】「特攻で死んでいたかも」 千利休から400年続く裏千家の跡継ぎの物語
【Episode10】終戦後、韓国に帰国して再び戦争に巻き込まれた少年の物語
【Episode11】裕福な生活から一変恐怖に怯える生活へ 満洲で終戦を迎えた姉妹の物語
【Episode12】ソ連軍侵攻から引き揚げまでの1年 満州で恐怖と混乱を目の当たりにした兄妹の物語
【Episode13】「なりたいものになれる」進駐軍慰問の舞台からチャンスを掴んだ少女の物語
【Episode14】小学生から一家の大黒柱に 闇市からハウスメイドまで働き続けた少女の物語
【Episode15】終戦を知ることができず シベリアで抑留された元郵便局員の物語

おわりに

著者略歴

著:和久井 香菜子
編集・ライター。主に医療情報、ジェンダー問題について取材・執筆している。早稲田大学第二文学部の卒業論文で「少女漫画の女性像」を論じたことをきっかけに、少女マンガ研究家としても活動している。視覚障害者による文字起こしサービスを行う合同会社ブラインドライターズ代表
解説:吉永 憲史
1972年生まれ。日本大学大学院総合社会情報研究科博士前期課程修了、修士(国際情報)。日本国際情報学会所属。政軍関係や北東アジア情勢を研究

ISBN:9784910034072
出版社:ハガツサブックス
判型:4-6
ページ数:296ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ