アカハチ
沖縄・八重山の英雄オヤケ赤蜂を探して
著:髙﨑彰
紙版
内容紹介
石垣島、八重山諸島に伝わる英雄伝説——
逆賊とも呼ばれたアカハチの正体に迫る
沖縄・波照間島で生まれ、のちに石垣島の大浜村(現在の石垣市大浜) を根拠地とした豪族の首領となったといわれるオヤケアカハチ。正義感が強く、島の自由のために先頭に立って権力にたち向い、八重山の人々から太陽と崇められ信望を一身に集めていた——。そう伝わる一方で、赤い髪に不思議な色をした眼……日本人離れしたその風貌からか、“ 逆賊 ” であったという説もある。そんな沖縄の英雄に魅せられた研究者が、50年前に書いた論文をもとに最新研究を加え、オヤケアカハチ考をまとめたのが本書だ。今なお八重山の人々の信仰の対象として崇められ続けているアカハチの正体とは——? その謎に迫る。
目次
はじめに/第 1 章 50 年ぶりの八重山の島々を訪ねて/第 2 章 卒業 論文『オヤケ赤蜂の乱の研究』(1971 年)/第 3 章 学術論文『「李朝 実録」より見た 15 世紀末の南西諸島・先島社会』(1971 年)第 4 章 調査報告書『古見の御嶽』(1969 年)/第 5 章 最近のをめぐる研究・実践の動向/おわりに