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「わかりあえない」を越える 完結

目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC

著:マーシャル・B・ローゼンバーグ
他訳:今井麻希子
他訳:鈴木重子

紙版

内容紹介

対話への勇気がわいてくる


「どちらが正しいか」の先へ――。

家族とのささいな揉め事でも、集団同士の深刻な対立でも、

自分と相手の「奥にある大切にしているもの」に寄り添うことで、

新たな選択肢をつくりだす。



世界各地の個人・組織・社会で広がる新しいアプローチ「NVC」

対立に満ちた社会で分断された人々の心をつないできた著者が、

その実践のエッセンスを豊富な事例とともに描き出す。

目次

訳者まえがき


謝辞

まえがき(ドロシー・J・メイヴァー博士)

まえがき(デヴィッド・ハート)



はじめに



第Ⅰ部 平和のことば・NVCの仕組み

1 2つの問い

2 「自分の内面で何が息づいているか」を表現する

3 人生をよりすばらしいものにするには?



第Ⅱ部 NVCの応用

4 内なる変化をもたらす

5 共感をもって他者とつながる

6 他者の内面にある美しさを見る

7 何に変化を起こしたいのか

8 ギャングとその他の支配構造

9 敵のイメージを変容し、つながりを生み出す



第Ⅲ部 社会を変える平和のことば

10 社会を変えるために力を合わせる

11 対立や衝突を扱う

12 感謝

13 おわりに


訳者あとがき

NVCの基本的な感情とニーズのリスト

著者略歴

著:マーシャル・B・ローゼンバーグ
NVC(Nonviolent Communication)の提唱者であり、国際的な平和推進組織CNVC(Center for Nonviolent Communication)の設立者。年間250日以上をかけて世界中を飛びまわり、数百におよぶ地域コミュニティー、国際会議、戦争で疲弊した地域などでNVCを伝える活動を精力的に続けてきた。「暴力に代わる平和的な選択肢」を提供する新しいコミュニケーション手法に強い関心を抱きながら、治安の悪かったデトロイト近郊で育つ。カール・ロジャーズのもとで研究をおこない、1961年ウィスコンシン大学で臨床心理学の博士号を取得。その後の人生経験と比較宗教研究を通じて、本書のテーマである「NVCのプロセス」を開発。連邦政府から受託した学校教育プロジェクトで、NVCを用いた「ミディエーションとコミュニケーションのトレーニング」をおこなうなどの実践を経て、1984年CNVCを設立。現在、世界35カ国で180名以上のCNVC公認トレーナーが活動している。
他訳:今井麻希子
CNVC認定トレーナー。国際基督教大学卒業後、民間企業勤務を経て独立。NGO活動の経験から「社会の課題の解決には人と人が心の通いあう関係をつくることが不可欠」と痛感し、NVCを軸としたリーダーシップ育成や組織変革、対話の場づくりなどに活動の軸を移す。主な執筆・編集(協力)に『希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン』(宣伝会議)、『生物多様性は復興にどんな役割を果たしたか』(昭和堂)など。
他訳:鈴木重子
CNVC認定トレーナー。東京大学法学部卒業。いのちの響きを聴く者。安納献と仲間とともに、NVCを日本に紹介する草の根活動を続け、多くの実践者をサポート。日本在住として初めて、CNVCトレーナーの認定を受ける。学びと経験にもとづく深い洞察から、個人の癒しから家族、カップル、組織の関係性、社会変革までを貫く、NVCの本質的な世界観を、身体で腑に落ちるやり方で分かち合っている。

ISBN:9784909934017
出版社:海士の風
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB