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公認心理師 実践ガイダンス 3 家族関係・集団・地域社会

監:野島 一彦
監:岡村 達也
他編著:布柴 靖枝

紙版

内容紹介

国家資格としてスタートした公認心理師制度。これが実社会のなかで効力を発揮するためには、養成カリキュラムで/を経たのちに、あるいは資格取得プロセスで/取得後に、いかにして「実社会でのニーズ」に即した“知”と“経験”を積み上げてゆくか? に懸かっています。そうした「実践知」蓄積の第一歩として、本シリーズは編さんされました。

実社会における“五つの分野”「保健医療」「福祉」「教育」「司法・犯罪」「産業・労働」で活動する公認心理師〔創元社刊『公認心理師 分野別テキスト』全五巻などを参照〕には、“四つの役割”を果たすことが求められ、それが、ここに公刊される四巻【心理的アセスメント】【心理支援】【家族関係・集団・地域社会】【心の健康教育】に相当します。

複数の職種が連携し「実社会でのニーズ」に応えていく勘どころは? 資格取得後に実地で吸収してゆくスキルは? ――この四巻は、資格制度に組み込まれた“養成カリキュラム”に準じながら、これから公認心理師を目指す人/すでに活動している人に肝要な、“現場”に即して“一人ひとり”に寄り添うために欠かせない「羅針盤」を提供します。

新しく出来た国家資格「公認心理師」制度。その養成カリキュラムに準じながら、公認心理師を目指す人/すでに活動している人に求められる、「実社会のニーズ」に応えるための知恵と経験則を、実践に即して提供します。

目次

理論篇

第1章 公認心理師が「家族関係」にかかわるために

第2章 公認心理師が「集団」にかかわるために

第3章 公認心理師が「地域社会」にかかわるために




実践篇

第1章 家族療法
  ・カップルセラピー(福祉分野)
  ・ソリューションとナラティヴ(教育分野)
  ・非行臨床における家庭の問題(司法・犯罪分野)

第2章 グループ・アプローチ
  ・精神科デイケア(保健医療分野)
  ・被害者支援グループ(司法・犯罪分野)
  ・復職支援グループ(産業・労働分野)
  ・エンカウンター・グループ(地域社会)

第3章 コミュニティ・アプローチ
  ・児童養護施設における取り組み(福祉分野)
  ・コミュニティとしての学校(教育分野)
  ・学校における緊急支援の実際(教育分野)
  ・被災地での支援活動(地域社会)

著者略歴

監:野島 一彦
熊本県生まれ。1970年、九州大学教育学部卒業。
1975年、九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得後退学。博士(教育心理学)。
福岡大学教授、九州大学大学院教授を経て、2012年から跡見学園女子大学文学部教授。
現在、跡見学園女子大学心理学部教授、九州大学名誉教授。
著書・監修書に『エンカウンター・グループのファシリテーション』〔ナカニシヤ出版, 2000年〕、『グループ臨床家を育てる』〔創元社, 2011年〕、『心理臨床のフロンティア』〔同, 2012年〕、『人間性心理学ハンドブック』〔同, 2012年〕、『ロジャーズの中核三条件 共感的理解』〔同, 2015年〕、『公認心理師 分野別テキスト』全5巻〔同, 2019年〕ほか多数。
監:岡村 達也
新潟県生まれ。1978年、東京大学文学部卒業。
1985年、東京大学大学院教育学研究科第1種博士課程中退。
東京都立大学助手、専修大学講師・助教授を経て、1998年から文教大学人間科学部助教授。現在、文教大学人間科学部教授。
著書・共著書に『カウンセリングの条件』〔日本評論社, 2007年〕、『カウンセリングのエチュード』〔遠見書房, 2010年〕、『傾聴の心理学』〔創元社, 2017年〕ほか多数。
他編著:布柴 靖枝
福岡県生まれ。レスリー大学大学院(USA)修了。
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。
東北工業大学准教授を経て、2011年から文教大学。
現在、文教大学人間科学部臨床心理学科教授。
著書に『家族心理学――家族システムの発達と臨床的援助』共著〔有斐閣ブックス, 2008年〕、『社会・集団・家族心理学(公認心理師の基礎と実践 第11巻)』分担執筆〔遠見書房, 2018年〕など。

ISBN:9784909862044
出版社:木立の文庫
判型:A5
ページ数:152ページ
価格:2700円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年07月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM