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『星の王子さま』再読

著:土田 知則

紙版

内容紹介

邦題『星の王子さま』から抹殺された 「ちいさな」(petit)という形容詞抜きには読めないものとは? 作品にはなぜ「戦争」の影が立ち籠めるのか? キツネやヘビはどのような役割を果たしているのか?
『星の王子さま』という、いかにも可愛く、愛らしい邦訳タイトルに慣れ親しんできた読者のイメージを壊すかもしれないテクストそのものの精読。 この物語は絶望と孤独感に満ちている!


【目次】
はじめに
1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって
2 「小さなもの」と「大きなもの」
3 王子がめぐった六つの星とその住人たち
4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか
5 作品に立ち籠める「戦争」の影
6 王子とはいったい誰なのか
7 キツネは本当に、良き友だちなのか
8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは
9 ヘビは邪悪な生き物なのか
10 対一者から複数の他者たちへ
11 王子が地球で出会う人々
12 星と砂漠の思考
おわりに

目次

はじめに

1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって

2 「小さなもの」と「大きなもの」

3 王子が巡った六つの星とその住人たち

4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか

5 作品に立ち籠める「戦争」の影

6 王子とはいったい誰なのか?

7 キツネは本当に、良き友だちなのか

8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは?

9 ヘビは邪悪な生き物なのか

10 対一者から複数の他者たちへ

11 王子が地球で出会う人々

12 星と砂漠の思考

おわりに

著者略歴

著:土田 知則
1956年、長野県に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。千葉大学名誉教授。専門はフランス文学・文学理論。

著書に、『現代文学理論—テクスト・読み・世界』(共著、新曜社、1996年)、『ポール・ド・マン—言語の不可能性、倫理の可能性』(岩波書店、2012年)、『現代思想のなかのプルースト』(法政大学出版局、2017年)、『ポール・ド・マンの戦争』(彩流社、2018年)、『他者の在処—住野よるの小説世界』(小鳥遊書房、2020年)ほか、訳書に、ショシャナ・フェルマン『狂気と文学的事象』(水声社、1993年)、ポール・ド・マン『読むことのアレゴリー—ルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにおける比喩的言語』(岩波書店、2012年)、バーバラ・ジョンソン『批評的差異—読むことの現代的修辞に関する試論集』(法政大学出版局、2016年)ほかがある。

ISBN:9784909812605
出版社:小鳥遊書房
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB