創発と危機のデッサン
新たな知と経験のフィールドワーク
編著:河本 英夫
紙版
内容紹介
現代社会の危機・閉塞感をどう突破するか?「新たな現実性の創出」をキーワードに、人間の潜在能力を展開する方途を探る《現代思想のトライアル》。
AIの無際限の可能性と陥穽、現象学・美学の展開可能性、歴史を形成するロマン派の知の再考、禅とオートポイエーシス、コロナ禍と精神分析の刷新、うつ病の世界最新の病態・治療論──。第一線の哲学研究者・精神分析家・医師・宗教者(禅僧)が現代社会における「知の停滞の源」を探りあて、難局の中で胎動する「理性・身体・心の新たな活動のモード」を創造する実践を描きだす。
目次
序章:知の創発へ向けて(河本英夫)
第1章:情報科学のゆくえ(信原幸弘)
第2章:二重性の働きと現実性の創発──システムの未来(河本英夫)
第3章:現象学のプラグマティクス──内的経験の探り方(稲垣諭)
第4章:哲学にとって未来とは何か──徴候の解釈学(三重野清顕)
第5章:哲学史の未来―─哲学史化する哲学(松浦和也)
第6章:遂行的美学(大崎晴地)
第7章:Lücke──歴史の隙間(畑一成)
第8章:スマホ依存の哲学──テクノロジーへの逃避(岩崎大)
第9章:うつ病の新たな理論とその治療──「ベスリ理論」の挑戦(田中伸明)
第10章:精神分析の未来(十川幸司)
第11章:対談:ライフ・レッスン──経験はどこへ向かうか(藤田一照+河本英夫)
ISBN:9784909783981
。出版社:学芸みらい社
。判型:A5
。ページ数:272ページ
。定価:2500円(本体)
。発行年月日:2022年04月
。発売日:2022年04月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX。