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映画広告図案士 檜垣紀六 洋画デザインの軌跡

題字・ポスター・チラシ・新聞広告 集成

著:檜垣 紀六
編著:桜井 雄一郎
編著:佐々木 淳

紙版

内容紹介

『ブレードランナー』『ダーティハリー』『魂のジュリエッタ』『燃えよドラゴン』『エクソシスト』『ランボー』『ダイ・ハード』『サスペリア』『続・荒野の用心棒』『スケアクロウ』『昼顔』『アルファヴィル』『シェルブールの雨傘』『タワーリング・インフェルノ』『時計じかけのオレンジ』『プロジェクトA』『ベニスに死す』……。2020年でデザイナー生活60周年を迎える檜垣紀六が手がけてきた、1960~90年代を彩る外国映画のポスター、チラシ、題字、新聞広告を、檜垣本人の解説と回想とで振り返る画期的書。

1) 1960年から90年代にかけて製作された洋画(外国映画)約600本のポスター、チラシ、題字(日本語タイトルロゴ)、新聞広告を掲載。
2) 全384ページのうち、336ページがオールカラー印刷。ポスターやチラシの写真と、その狙いや制作過程など、これまで語られることのなかった解説を掲載。
3) 映画広告やポスターデザインの基礎知識、かつてのロードショー館や日比谷劇場街をめぐるコラム、関連年譜など読み応え満載の文章も多数掲載。

目次

序文
グラビア
第1章 映画のスタイルとデザイン
1-1 マカロニ・ウエスタンのスタイル
1-2 ATG作品のスタイル
1-3 シネラマ劇場のスタイル
第2章 日本版デザインのさまざまなかたち
2-1 「ダーティハリー」シリーズの展開
2-2 アダプテーションの妙
第3章 ポスターは映画への扉
3-1 ポスターから観客へ、観客からポスターへ
3-2 時間・空間の表現
3-3 動き・スピードの表現
第4章 作品テーマとデザイン
4-1 “スター映画”の華
4-2 “女優”の香り
4-3 “ふたり”のデザイン
4-4 顔の競演
4-5 時代の表現
4-6 アメリカの闇、世界の闇
4-7 宙を舞うもの
4-8 甦る名作
第5章 デザインの底力
5-1 もっと多く、もっと巨大に
5-2 イラストの力
5-3 色彩の魔力
5-4 曲げる、仕切る
5-5 “ひとこと言い”の表現
第6章 題字は映画の顔
6-1 スタンリー・キューブリック監督作品
6-2 スティーヴン・スピルバーグ提供/監督作品
6-3 ウディ・アレン監督作品
6-4 百花繚乱 題字の世界
映画広告の秘境 新聞広告の世界
資料篇

著者略歴

著:檜垣 紀六
檜垣 紀六(ひがき・きろく)
 広告図案士。
 1940年生まれ。1960年、東宝に入社。1963年、東宝アートビューローに所属。東宝の作品(邦画・演劇)のみならず、系列の東和(現・東宝東和)やATGが配給する洋画作品の広告も多数手がけ、さらに1960年代末からは洋画メジャー作品も次々に担当。1987年に独立し、個人事務所「オフィス63」設立。
 『燃えよドラゴン』『エクソシスト』『タワーリング・インフェルノ』『ダーティハリー』『時計じかけのオレンジ』の『サスペリア』『キャノンボール』『ランボー』『ロボコップ』『ダイ・ハード』『バットマン』など、手がけてきた作品は枚挙にいとまがない。
 2020年、デザイナー生活60年を迎えた。
編著:桜井 雄一郎
桜井 雄一郎(さくらい・ゆういちろう)
 本のデザイナー。映画雑誌『南海』代表。
 1984年生まれ。2008年より鈴木一誌デザイン事務所に勤務。2014年、VHS関連の記事をメインにした映画雑誌「南海」を創刊。現在までに4号を発行。2017年に独立。本のデザインを仕事の中心とする。
編著:佐々木 淳
佐々木 淳(ささき・あつし)
 フリーエディター&ライター。
 1961年生まれ。1987年、日比谷シャンテシネのオープンと同時に同館のパンフレット担当となり、その後フリーに。現在まで32年以上映画パンフの編集を続けている。国立映画アーカイブニューズレターや、東京フィルメックス公式カタログも手がける。

ISBN:9784909717047
出版社:スティングレイ
判型:A4変
ページ数:384ページ
価格:9000円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2021年01月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF