ゆっくり十まで
著:新井 素子
紙版
内容紹介
かわいくて、切なくて、ちょっと不思議な15の物語。
前世が雪女だった女の子、寂しい王妃様から、車、消火器まで、
個性豊かな主人公たちの「だいすき」が詰まった一冊。
「とにかく、誰かが何かを好き、という感じで、
統一されたショートショート集になったと思います。
ただ、まあ。“好き"という視点で言えば、
“ボーイ・ミーツ・ガール"が、あんまりないんだけれどね。
“誰か"が“何か"を“好き"っていうショートショート集で、
消火器だの猫だの熱帯魚だのが視点人物になってるって……。〈中略〉
(みんな、ちょっと、変。うん。
〝偏愛〟じゃなくて、〝変愛〟になっている気もする……。)
けど、書いている私は、とっても楽しかったです。
こういうお話、また書きたいです。」(あとがきより)