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武蔵野 わがふるさと

写真:田沼武能

紙版

内容紹介

写真家として初めて文化勲章を受章。
生涯現役を貫き、昨年93歳で逝去した写真家が半世紀を越えて写し続けたライフワーク。

写真家として初めて文化勲章を受章。生涯現役を貫き、昨年2022年に93歳で逝去された写真家・田沼武能氏。ライフワークでもあった武蔵野の作品群は、現在の東京都西部をはじめ、北は埼玉県、南は神奈川県の北東部まで、古くは武蔵の国と呼ばれた地域を対象に、1964 年から2022 年までのおよそ半世紀を越えて撮影されたものです。田沼氏のこころのふるさとともいえる武蔵野の四季折々の風景は、時代の流れと共に激しく変貌しましたが、残された原風景とそこに生きる人びとの姿を描きとりました。

「……私はそんな四季折々の武蔵野で生きる人びとと暮らしを写真に収め続けています。そこにはコンピューター万能の時代風潮から離れた昔ながらに連綿と続く人のこころのつながりがあります。厳しい農作業、そして収穫の後の祭りや祝い事など、私が訪れるたびに、まるで「ふるさと」に帰るような安らぎを与えてくれるのが武蔵野です。」
(本書・序文「安らぎ与える武蔵野」より抜粋)

著者略歴

写真:田沼武能
1929年、東京・浅草生まれ。写真学校を卒業後、木村伊兵衛氏に師事。新潮社の嘱託などを経て1959年からフリーランスとなる。1965年、アメリカのタイム・ライフ社と契約。ライフワークとして世界の子どもたち、人間のドラマ、武蔵野や文士・芸術家の肖像を撮り続けた。1995年から2015年まで日本写真家協会会長。1979年モービル児童文学賞、1985年菊池寛賞等を受賞。1990年紫綬褒章、2002年勲三等瑞宝章を受章、2003年文化功労者に顕彰され、2019年に写真家初の文化勲章を受章。2020年に朝日賞特別賞を受賞。2022年6月1日逝去。

ISBN:9784909532954
出版社:クレヴィス
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2023年06月
発売日:2023年06月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:AJC