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戦場に行くなら この銃を持っていけ!

著:かの よしのり

紙版

内容紹介

火縄銃から拳銃、アサルトライフル、ショットガン、機関銃、ロケットランチャーまで、
陸上自衛隊で装備品研究に携わった“銃のプロ”が、銃についてディープに語る1冊。

■「戦場に行くなら、どの銃を持っていくか」の視点で

銃はもちろん威力や命中精度、射程が重要ですが、
反動や再装填のしやすさ、撃ちやすさ、携帯性など、実際に使うとなるとさまざまな要素が重要になってきます。

世界で多くの銃を実弾射撃してきた著者が、
実際に撃ってみた感触や実用性を重視して、
「どうしても戦場に行かなければならないなら、どれを持っていくか」
という視点で、99項目にわたって語ります。


スペックデータや通り一遍の解説だけではわからない、
その銃の“本当の特徴”がわかるはずです。

銃を知るうえで重要な、
弾丸や薬莢、射程や弾速など銃周辺についても
マニアックに解説しています。

■第二次世界大戦ごろならM2を持っていく
(部分抜粋)
〜筆者、第二次世界大戦で使われたボルトアクション銃で一番気に入っているのは三八式騎兵銃なのだが、自動銃を含めて第二次世界大戦で使われた銃で、どれでも選んで戦場へ持っていけといわれれば、このM2カービンである。第二次世界大戦どころか現代の戦場でさえそれほど不利だと思わない。AK47と比べたってこっちのほうがいい。AK47よりもフルオートでのコントロールが容易なのだ。〜

■トカレフは小さい銃だが反動はそこそこ大きい
(部分抜粋)
〜トカレフは強力なわりには小型で握りやすい。筆者のように手の小さい者が片手保持で扱える大きさに収まっている。口径7.6ミリだが、これはモーゼル・ミリタリーと同じ弾、5.64グラムの弾を0.5グラムの火薬によって秒速500メートルで発射する反動は、45口径のような突き飛ばされるみたいな重い反動ではなく、平手打ちされているようなピシッと鋭い感じだ。もちろん9ミリバラより強い反動である。
 口径は小さいのだが、火薬量の多い強力な弾を使うせいだ。それでも不思議とブローニング・ハイパワーより銃口の跳ね上がりが少ない。〜

目次

1 鉄砲と銃
2 「砲」と「炮」
3 銃と砲
4 小銃とは
5 歩兵銃と騎兵銃・騎銃
6 ライフル
7 火縄銃
8 管打ち銃
9 スナイドル
10 村田銃
11 村田式猟銃
12 三八式
13 スプリングフィールドM1903
14 モーゼル
15 リー・エンフィールド
16 イギリスの銃はなぜだめか
17 三八式がなぜ好きか
18 九九式小銃
19 M1ライフル
20 M1カービン
21 突撃銃の出現
22 M14
23 64式小銃
24 SKS小銃
25 AK47
26 M16
27 FNC
28 シユタイアーAUG
29 K2
30 SG550
31 拳銃、しかしわたしゃ手が小さい
32 モーゼル・ミリタリー(ブルーム・ハンドル)
33 ルガーP-08
34 コルトM1911(コルト・ガバメント)
35 SIG・P220
36 ブローニング・ハイパワー53
37 トカレフ
38 グロック17
39 ワルサーPPK
40 中国七七式
41 マカロフ
42 ナガン
43 S&W M686プラス
44 機関銃
45 マキシム08
46 62式機関銃
47 中国八七式
48 RPDとRPK
49 八一式軽機関銃
50 MiniMi(ミニミ)
51 M2重機関銃
52 サブマシンガン
53 ブローバックとオープンボルト
54 UZI(ウージー)
55 八五式サブマシンガン
56 ドラグノフ狙撃銃
57 狩猟用BAR
58 ウインチェスターM70
59 レミントンM700
60 AR-15スナイパー
61 競技用ライフル
62 散弾銃
63 散弾銃のチョーク
64 クレー射撃
65 水平二連と上下二連
66 自動銃とスライドアクション
67 コンビネーション銃
68 スラグとスラグ銃身
69 ボルトアクション散弾銃
70 ランニング・ボア射撃
71 散弾の材質
72 スプリング式空気銃99
73 ポンプ式空気銃
74 圧縮ガス式空気銃
75 プリチャージ式空気銃
76 89ミリロケット発射筒M20
77 RPG-7
78 カールグスタフ84ミリ無反動砲
79 パンツァーファウスト3
80 単位の話
81 リムファイア実包
82 雷管の話
83 薬莢の話
84 黒色火薬
85 無煙火薬
86 発射薬の燃焼速度
87 爆燃と爆轟
88 弾丸の形状
89 弾丸の構造
90 ハンドローディング
91 空包・狭窄弾・擬製弾
92 口径の話
93 弾丸の速度
94 弾道の話
95 最大射程と有効射程
96 ある日のカモ猟
97 ある日の猪狩り
98 ある日の鹿狩り
99 女子高生とエアライフル

著者略歴

著:かの よしのり
かの よしのり

1950年生まれ。自衛隊霞ヶ浦航空学校出身。北部方面隊勤務後、武器補給処技術課研究班勤務。2004年、定年退官。著書に『銃の科学』『狙撃の科学』(SBクリエイティブ)、など多数。

ISBN:9784909400253
出版社:パンダ・パブリッシング
判型:A5
ページ数:146ページ
定価:1574円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TTM