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詩人の遠征 12

遠丸立もまた夢をみる

失われた文芸評論のために

著:愛敬 浩一

紙版

内容紹介

遠丸立は1926年生まれの文芸評論家。『吉本隆明論』を最初期に刊行した一人で、詩も書く。〝詩人としての林芙美子〟の評価にも意欲的であった。同人誌『方向感覚』を主宰し、一般的な作家論や書評などとは一線を画す、自らのこだわりに従った批評活動を続け、2009年に没した。代表作に、『恐怖考』『無知とドストエフスキー』『永遠と不老不死』等々。本書は、遠丸立の批評を導きの糸として、文芸評論の可能性を探究する試みである。

目次

プロローグ
1 なぜ〈吉本隆明論〉か?
2 〈ドストエフスキー論〉へ
3 『恐怖考』を読む
4 『死の文化史』を読む
5 『記憶の空間』を読む
6 その〈詩と批評〉とは?
7 埴谷雄高か、深沢七郎か ──エピローグに代えて
(付)見える恐怖と、見えない恐怖 ──遠丸立『恐怖考』を振り返る
遠丸立についての簡単な年譜
あとがき

著者略歴

著:愛敬 浩一
愛敬浩一(あいきょう・こういち)
1952年群馬県生まれ。和光大学卒業後、同大学専攻科修了。日本現代詩人会会員。現代詩人文庫17『愛敬浩一詩集』(砂子屋書房)、新・日本現代詩文庫149『愛敬浩一詩集』(土曜美術社出版販売)等多数。近著に、詩集『メー・ティはそれを好まない』(土曜美術社出版販売)の他、評論・エッセイとして『草森紳一の問い』(詩的現代叢書)、[新]詩論・エッセイ文庫10『詩人だってテレビも見るし、映画へも行く。』(土曜美術社出版販売)、[新]詩論・エッセイ文庫16『大手拓次の方へ』(土曜美術社出版販売)など。現在、群馬大学非常勤講師。

ISBN:9784909385345
出版社:洪水企画
判型:4-6変
ページ数:208ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSA