詩人の遠征 12
遠丸立もまた夢をみる
失われた文芸評論のために
著:愛敬 浩一
紙版
内容紹介
遠丸立は1926年生まれの文芸評論家。『吉本隆明論』を最初期に刊行した一人で、詩も書く。〝詩人としての林芙美子〟の評価にも意欲的であった。同人誌『方向感覚』を主宰し、一般的な作家論や書評などとは一線を画す、自らのこだわりに従った批評活動を続け、2009年に没した。代表作に、『恐怖考』『無知とドストエフスキー』『永遠と不老不死』等々。本書は、遠丸立の批評を導きの糸として、文芸評論の可能性を探究する試みである。
目次
プロローグ
1 なぜ〈吉本隆明論〉か?
2 〈ドストエフスキー論〉へ
3 『恐怖考』を読む
4 『死の文化史』を読む
5 『記憶の空間』を読む
6 その〈詩と批評〉とは?
7 埴谷雄高か、深沢七郎か ──エピローグに代えて
(付)見える恐怖と、見えない恐怖 ──遠丸立『恐怖考』を振り返る
遠丸立についての簡単な年譜
あとがき
ISBN:9784909385345
。出版社:洪水企画
。判型:4-6変
。ページ数:208ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2022年02月
。発売日:2022年01月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSA。