海を生きる民 ポリネシアの謎
著:クリスティーナ・トンプソン
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内容紹介
太平洋は広い。その広い太平洋のハワイ諸島とニュージ―ランド、イースター島を結んだ三角形の領域「ポリネシア・トライアングル」が、クリスティーナ・トンプソンによる本書『海を生きる民』の舞台である。三角形の一辺が約8000キロメートルにも及ぶ巨大な海域にもかかわらず、人種的にも言語的にも、均質な人々が暮らしている。歴史を記録した文書はなく、大昔からすべては口頭で語り継がれてきた。彼らはいつ、どこから、どうやって来たのだろうか?本書は、ポリネシア人の起源を解き明かす魅力溢れるポピュラー・ヒストリーの傑作である。
全米ベストセラー、オーストラリア首相賞に輝くポピュラー・ヒストリーの金字塔!!
目次
プロローグ ケアラケクア湾
[第一部]目撃者 (1521年–1722年)
大いなる海 オセアニアの発見
ファーストコンタクト マルケサスのメンダーニャ
絶海へ トゥアモトゥ諸島
最果ての地 ニュージーランドとイースター島
[第二部]点と点をつなげる (1764年–1778年)
タヒチ ポリネシアの中央部
博識家 クック、トゥパイアと出会う
トゥパイアの海図 もうひとつの見方
決定的な瞬間 ニュージーランドのタヒチ人
[第三部]彼らはなにを語るのか (1778年–1920年)
諸説が登場 沈没した大陸の謎 19世紀の太平洋
文書が存在しない世界 ポリネシアの口頭伝承
アーリア系マオリ族 意表を突いた発想
ハワイのヴァイキング アブラハム・フォーナンダー
航海の物語 歴史と神話
[第四部]科学の力 (1920年–1959年)
生体学 人間の計測
マオリの人類学者 テ・ランギ・ヒロア
モア・ハンター 石と骨
放射性炭素年代測定 「いつ」を調べる
ラピタ人 パズルの重要なピース
[第五部]出帆 (1947年–1980年)
コンティキ号 トール・ヘイエルダールの筏
航海か、漂流か アンドリュー・シャープ
探偵は安楽椅子から立ち上がる デイヴィッド・ルイスの実験
ホクレア号 タヒチへの航海
航海を再発明する ナイノア・トンプソン
[第六部]日々の進歩とともに (1990年–2018年)
最新の科学 DNAと年代測定
終わりに 探求の道はひとつではない
謝辞
訳者あとがき