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GIGAスクールはじめて日記

Chromebookと子どもと先生の4カ月

著:棚橋 俊介
著:西久保 真弥
他監:堀田 龍也

紙版

内容紹介

フツーの公立小学校の教室にChromebook がやってきた!
ICT 操作に不慣れな中、つまずきを重ね、それでも一つ一つ着実に乗り越えていった毎日を担任の先生自らが記した日記は、身近なあるある事例が満載です。
学校教育へのICT 導入を牽引し続ける中央教育審議会委員 堀田龍也先生ほか強力な研究チームで行なわれたChromebook 導入の実証実験がつぶさに記録され、研究的視点による解説も詳細かつわかりやすい。
当該校の校長や同僚、教育委員会担当者からのコメントも示唆に富んで、これからGIGA スクールへと向かう現場の先生の入門書として最適です。オールカラーで読みやすいのもお勧めポイント。
※本書はChromebookの使い方マニュアルではありません。
GIGAスクールで教室に何が起きたかを追体験できる本です!
(デバイスはパソコン(Windows、MacOS等)でも、タブレット(iPadでもAndroid等)でも、問題なく使えます!!)

目次

◆情報端末がやってくると教室がどうなるかを調べるプロジェクト……堀田龍也

■実践1カ月目――Chromebook が教室にやってきた
 第0週 端末の設定
8月26日(水)パスワードの設定
 第1週 様々な学習方法を試す
8月31日(月)学習規律
    9月 1日(火)Google Classroom
 第2週 子どもたちの慣れと見えてきた課題
    9月 7日(月)AIテキストマイニング
9月11日(金)Google Jamboard × 計算練習
 第3週 教師の授業を設計する力が大切
     9月15日(火)学習のパターン
     9月17日(木)Google スプレッドシート×情報の整理
 第4週 Google Jamboard × 思考ツール
     9月24日(木)教室環境のDX(デジタルトランスフォーメーション)
     9月24日(木)Google Jamboard と思考ツールの併用
 ●その頃、西久保学級では――ついにやってきた!
◆研究者の視点1 GIGA スクールとキーボード入力……渡邉光浩
◆校長より とにかく、やってみる。そこから、スタート。……焼津市立豊田小学校 校長◎浅賀貞春

■実践2カ月目――機能を見極める
 第5週 これまで使った機能をさらに掘り下げる
9月29日(火)新しい意味調べ
    9月30日(水)使い方のバリエーションを増やす
 第6週 端末の機能を使って効率化を図る
10月 6日(火)ネット上の機能を使う
10月 9日(金)学期末のふり返り
 第7週 シンプルな機能をより効果的に
10月12日(月)ショートカットキー
    10月14日(水)メールアドレスを使った共有設定
 第8週 オンライン授業の準備開始
10月20日(火)オンライン朝の会
    10月21日(水)思考ツールに慣れさせる
 ●その頃、西久保学級では――どう使う?
◆研究者の視点2 棚橋学級のDX……三井一希
◆同僚より 先を見越した取組みがすごい……焼津市立豊田小学校 主幹教諭◎倉嶋義人

■実践3カ月目――「共同」から「協働」へ
 第9週 使える機能を増やす
10月27日(火)チャット機能
    10月30日(金)新しいアプリに触れさせる
 第10週 子どもたち自らが授業をデザインしていく
11月 2日(月)デジタルポートフォリオ
11月 5日(木)Google ドキュメントの機能
 第11週 主体的な学びへ
11月 9日(月)主体的な学びへの変化
11月13日(金)Google スライドでの図形操作①
 第12週 子どもたちが効率的な学習方法を考え始める
11月19日(木)チャット機能による学習形態の変化
11月20日(金)Google スライドでの図形操作②
 ●その頃、西久保学級では――Google Workspace アプリが大活躍!!
◆研究者の視点3 棚橋学級のICTスキル……三井一希
◆教育委員会より GIGAスクール構想“はじめの一歩”~具体的な活用のイメージをもつ~……都城市教育委員会 指導主事◎細山田 修

■実践4カ月目――操作スキルをアップグレード
 第13週 さらなるスキルアップを目指して
11月25日(水)情報モラルの育成
11月26日(木)キーボードの入力スキルをさらに伸ばす
 第14週 アプリ活用のレベルアップ
11月30日(月)Google スプレッドシートを使ったワークシートづくり
12月 1日(水)Google Classroom の課題機能
 第15週 表計算の導入
12月10日(木)子どもたち自ら表計算
12月11日(金)小テストの作成
 第16週 モバイル ディスプレイ革命
12月15日(火)実験・観察カードのデジタル化
12月18日(金)モバイル ディスプレイの導入による,学習パターンの定着
 ●その頃、西久保学級では――Chromebook は学級経営とともに
◆研究者の視点4 棚橋学級に何が起こったか(端末活用時間、学級経営、情報モラル)……三井一希+三井研究室(南條 優,内田佳途,手塚和佳奈)
◆研究者の視点5 両学級の子どもたちに身についたICT操作スキル……渡邉光浩

◉4ヵ月の実践一覧

◆1人1台の情報端末を活用することで何が身につくか……佐藤和紀

◉本書と連動した素材一覧サイトのご紹介

著者略歴

著:棚橋 俊介
棚橋 俊介(たなはし しゅんすけ):4カ月17週間の日記
静岡県焼津市立豊田小学校・教諭
焼津市立豊田小学校は、西焼津駅に隣接しており,児童数約1000人の大規模校。
自身は教員8年目。情報主任および焼津市 情報教育推進委員を歴任。新型コロナウイルス感染症対策による休校措置を通してICTの必要性を強く感じ,これまで子どもたちがICTを活用して学ぶ授業づくりに取り組んできた。
本プロジェクトにより市内で先行して1人1台のChromebookが学級に整備されたことに伴い,積極的に授業公開を行ったり,実践経験をセミナーで公開したりしている。現在は学び方のスキルを身に付け,自分たちで学び続けていけるような子どもの育成を目指して,授業研究に取り組んでいる。
著:西久保 真弥
西久保 真弥(にしくぼ まや):1カ月ごと4カ月分の写真記録
宮崎県都城市立南小学校・教諭
都城市立南小学校は宮崎県南部に位置する児童数400名の中規模校。
私自身は今年度初めて第6学年担任となり、児童には小学校生活最後の思い出をたくさん作るはずだったが、新型コロナウイルス対策のため各種行事の削減が行われた。しかし、今回1人1台Chromebookが整備されたことにより、試行錯誤しながらも貴重な体験を児童と共に経験することができた。
様々な機器やサービスの活用は、たいへん効果があるが、それらのサービスの先には人がいることを常に意識するような指導を心がけている。
他監:堀田 龍也
堀田龍也:東北大学大学院情報科学研究科・教授
1964年熊本県天草生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。博士(工学)(東京工業大学)。
東京都公立小学校・教諭,富山大学教育学部や静岡大学情報学部・助教授,メディア教育開発センター・准教授,玉川大学教職大学院・教授。文部科学省・参与等を経て,2014年より現職。
教育再生実行会議初等中等教育WG・有識者,中央教育審議会・委員等を歴任。2021年より日本教育工学会・会長。
著書に『学校アップデート -情報化に対応した整備のための手引き』(さくら社),『情報社会を支える教師になるための教育の方法と技術』(三省堂),『PC1人1台時代の間違えない学校ICT』(小学館)など。

ISBN:9784908983504
出版社:さくら社
判型:B5
ページ数:112ページ
価格:1200円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN