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心理療法がひらく未来

エビデンスにもとづく幸福改革

著:リチャード・レイヤード
著:デイヴィッド・M. クラーク
監:丹野 義彦

紙版

内容紹介

社会は心の健康にどう取り組むべきか。精神疾患に苦しむあらゆる人が適切な心理療法を受けることができれば,人生や社会はもっとよくなり,国の財政も改善する。心理療法アクセス改善(IAPT)政策でタッグを組んだ経済学者と臨床心理学者が,イギリス全土で巻き起こった幸福改革の全貌を明らかにする。

目次

 第1部 問題は何か?
第1章 何が問題か?
第2章 精神疾患とは何か?
第3章 どれだけの人が苦しんでいるのか?
第4章 援助は得られているのか?
第5章 精神疾患は生活にどう影響するのか?
第6章 経済的負担はどれくらいか?
第7章 精神疾患の原因は何か?
 第2部 何ができるか?
第8章 治療は有効なのか?
第9章 治療法はどのように発展したのか?
第10章 どの治療法が誰に効くのか?
第11章 心理療法を提供する経済的余裕はあるのか?
第12章 心理療法アクセス改善(IAPT)政策はどう生まれたか?
第13章 子どもと若者に対する効果的な治療法は何か?
第14章 精神疾患を防ぐことができるのか?
第15章 よりよい文化は助けとなるのか?
第16章 この苦痛を止められるか?

著者略歴

著:リチャード・レイヤード
世界的に傑出した労働経済学者で,2008年に労働経済学研究所(IZA)労働経済学賞を受賞。上院議員として,心の健康の問題に尽力している。2005年に刊行した『幸福』(Happiness,未邦訳)は,20の言語に翻訳されている。
著:デイヴィッド・M. クラーク
オックスフォード大学の心理学教授。認知行動療法に関する世界有数の専門家で,よりすぐれた治療法の開発に携わる。リチャード・レイヤードとともに,心理療法アクセス改善政策推進の原動力となった。
監:丹野 義彦
東京大学大学院総合文化研究科教授。
東京大学大学院心理学専攻修了,群馬大学大学院医学研究科修了(医学博士)。
著書に,『講座臨床心理学(全6巻)』(東京大学出版会,共編著),『叢書 実証にもとづく臨床心理学(全7巻)』(東京大学出版会,共編著),『臨床心理学』(有斐閣,共著),『認知行動アプローチと臨床心理学――イギリスに学んだこと』(金剛出版),『ロンドンこころの臨床ツアー』(星和書店),『イギリスこころの臨床ツアー』(星和書店)など。

ISBN:9784908736056
出版社:ちとせプレス
判型:4-6
ページ数:384ページ
価格:2600円(本体)
発行年月日:2017年08月
発売日:2017年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP