「都市の農村化」と協同主義
近代都市像の再構築
著:斎藤 義則
紙版
内容紹介
かつて、日本の都市は歴史的に一貫して緊密な農村との相互補完関係をもっており、都市の土地も緑地を多く含む「庭園都市」であった。しかし、近代化・現代化のなかで経済的な豊かさとそれによる自由を追い求め続けるようになっていくなかで、それが失われていってしまったといえる。しかし、21世紀の現在、人々の生活目標は経済的豊かさだけを追い求めるものから環境への配慮と個性と自立性が求められる社会の実現へと変貌しつつある。本書は、都市の歴史をふまえながら、地域社会における市民・団体・行政などによる様々な協業と協同主義の実践から、都市と農村との親密な関係を再生する道を構想する。
目次
はじめに
一 戦後日本における社会基盤とまちづくりの目標・主体の変容
二 近代都市像からの脱却
三 「都市の農村化」による「新たな豊かさ」とライフスタイルの生成
四 「都市の農村化」を推進する協同主義と地域再生
五 市民協同による地域社会づくりの事例
六 都市と農村が共生する「農住自給圏都市」構想
資料 市民活動報告の記録
ISBN:9784908672569
。出版社:有志舎
。判型:4-6
。ページ数:336ページ
。定価:3600円(本体)
。発行年月日:2022年04月
。発売日:2022年04月28日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS。