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犬と人はなぜ惹かれあうか

著:辻谷 秋人

紙版

内容紹介

犬という動物の本当の姿が見えてきた!

「犬は人類のもっとも古い友人」と言われるけれど、犬についての研究はまだ発展途上、新説も次々に登場している。一方、犬は長いあいだあまりに身近な動物だったため、従来の通説やイメージが根強く残っているのも事実。犬とは本当はどんな動物か。人間との絆は、どのようにできあがったのか。人と犬の幸福な関係を探るノンフィクション!

目次

Part1 ぼくらは犬を誤解している
人は犬のことをよく知っているはずなのだが /「尻尾を振る=喜んでいる」はほんとうか?/尻尾は口ほどにものを言うのか?/犬はどんなときに尻尾を振るのか/庭駆け回る犬と炬燵猫/両極端に走る、犬のイメージ

Part2 ぼくらの犬は暴君なのだろうか 
「しつけ」の不思議/しつけ本信ずべし、しかもまた……/飼い主の「べからず」/問題行動は「支配欲」から/オオカミのことがわかってきた

Part3 なぜ犬は誤解され続けるのか
オオカミと犬とを分けるもの/人間上位とはどんなことだろう/決定権は誰が持つ/観念的な序列と物理的な位置/「順位づけ」にメリットはあるか/「権勢本能」は魔法の言葉

Part4 犬と人がともに生きる奇跡
いつごろ犬は犬になったか/家畜化できる動物とは/家畜化条件とオオカミ/オオカミ、人と出会う/オオカミがやってきた/ギンギツネも犬になる?

Part5 なぜ人と犬はともに暮らせたのだろう
オオカミが人にもたらす利益/人とオオカミが組んだ最強のタッグ/人とオオカミの特別な関係/人とオオカミの決定的な共通点/ぼくらは正解を知っていた?/キーワードは「ネオテニー」/飼い主の喜びが犬の喜びになる理由

Part6 ともに暮らして感じる犬の不思議
犬にはまったく別の世界が見えている/世界の違いは「色」だけではない/どう考えてもすごすぎる犬の嗅覚/犬にとって人は「人」か「犬」か/コテツが求めている報酬とは/なぜぼくは襲われたのか

Part7 ぼくらはなぜこんなに惹かれあうのだろう
人は犬を手放さなかった/人は「かわいい」ものに目がない/目とコミュニケーション/人と犬はともに進化した/人のそばにはいつも犬がいた

著者略歴

著:辻谷 秋人
1961年、群馬県生まれ。雑誌編集者を経てフリーライターに。科学、スポーツ、ビジネスなどの分野で活動。月刊誌『優駿』で始めた連載をきっかけに、動物の進化や行動、運動生理に強い関心を持つ。著書に『馬はなぜ走るのか ~やさしいサラブレッド学』、『サッカーがやってきた ~ザスパ草津という実験』、『ズーパー ~友近聡朗の百年構想』、共著に『競馬人』がある。

ISBN:9784908655111
出版社:三賢社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年01月
発売日:2019年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WNF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:VF