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一揆spirits Ⅱ 森の雫

映画『郡上一揆』公開から20年を経て

著:荒井 誠二

紙版

内容紹介

映画『郡上一揆』公開から20年という節目にの年(2020年)を迎えて、ふたたび、わたしの脳裏に、郡上一揆の映画化に奔走した頃の熱い思いが甦ってきた。それは、遠く果てしない道のりだった。無謀なことにもチャレンジできるエネルギーが、わたしにもあったということだろうか。
人生を総括しなければならない年齢になって、なぜ映画だったのだろうか。記憶の断片を紡ぐことは不遜だろうか。わたしは、郡上一揆の概要や背景を今一度振り返りながら、命を惣百姓のために捧げた立百姓指導者たちや、改易となった郡上藩士たちのその後が気になる。幕閣までもがなぜ処罰されたのか。郡上惣百姓たちの闘いに成果はあったのか。一揆収束後の歴史も把握しておきたい。その上で、現代に想いを寄せたい――。

目次

第一章 映画『郡上一揆』製作支援活動の記録 【取材・構成=大幡和平】
第二章 わたしの生い立ち──ふるさとの歴史文化に目覚めて
第三章 一期一会の思い出──映画『郡上一揆』のきずなに感謝して
第四章 映画『郡上一揆』方言指導日誌抄【執筆=上野道子】
第五章 現代に想う郡上一揆──そのスピリッツを後世に伝えるために
    郡上一揆の概要と背景
    郡上一揆のその後
    郡上一揆の特徴
    郡上百姓の一期一会
    現代に続く宝暦義民の供養と顕彰
    凌霜隊への妄想
    郡上一揆から学ぶもの

著者略歴

著:荒井 誠二
1950年郡上市白鳥町生まれ。関市立関商工高等学校建築科卒業後、ゼネコンの設計部在職中に一級建築士の資格を取得。1981年に帰郷し、ふるさと郡上の歴史と文化に傾注、後に郡上宝暦騒動(郡上一揆)の映画化運動に邁進する。郡上市合併前、白鳥町議会議員を二期務める。白鳥中学校PTA会長、郡上市白山開山1300年祭推進協議会会長等を歴任。現在、有限会社荒井建築設計事務所代表取締役、郡上市都市計画審議会委員、一般社団法人岐阜県建築士事務所協会副会長。

ISBN:9784908627255
出版社:人間社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年10月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF