帝国趣味インターナショナル 2
第二帝国 下
科学・技術・軍事・象徴
編著:伸井 太一
著:齋藤 正樹
著:小野寺 賢一
内容紹介
帝国趣味インターナショナルVol.1,Vol.2同時刊行
鉄兜・軍艦・大砲・戦車・潜水艦・ガスマスク等
まるで第三帝国で活躍する兵器達の
プロトタイプ見本市
■角付帽から鉄兜・拳銃ルガーP08・MG08重機関銃・クルップ社製パリ砲・自沈さ せれた戦艦ヘルゴラント・トラクターから進化したA7V戦車・ルシタニア号撃沈し 米参戦招いた潜水艦・失敗に終わったツェッペリン・ヒトラー失明しかけた毒ガス等
■レントゲン、コッホ、ブラウン、アインシュタイン等、ドイツ科学躍進の時代
■クルップ、ベンツ、ツェッペリン、ライカ、ツァイス等、工業も勃興
■フランス側に付いていたバイエルンやザクセンを統合させた諸国民戦争記念等の象徴
■「第三帝国」という名に、フリードリヒ2世による帝国再興の暗示を込めたヒトラー
■「プロイセン的=ナチ的」に対してアメリカ兵に高評価のノイシュヴァンシュタイン
■フェルキッシュ民族主義者が神智学を活用、アーリア民族シンボルにハーケンクロイツ
目次
2 はじめに(下巻)
3 目次
4 ドイツ科学者の肖像:とある科学の功者目録
12 カイザー・ヴィルヘルム学術振興協会:巨大科学のはじまり
17 ルール工業地帯:ドイツ工業の夜明けのスキャット
20 社宅団地:大企業クルップと社宅のはじまり
22 鉄道:鉄血注入による時間変化
28 鉄道が変えたもの:移動感覚と都市
38 懸垂式モノレール:宙ぶらりんで「未来都市」を体感
40 ダイムラー、メルセデス、そしてベンツ:その内燃機関
50 農業とトラクター:大規模農業の夜明け
52 自転車:車輪の下の歴史
54 ツェッペリン伯爵の飛行船 :空の夢と空の恐怖
62 飛行機:鳥人間コンテストは終わらない
68 電気の時代と工業デザイン:「工業=美」の発明
70 「テレフォン」は誰が発明したか?:オンラインとインライン
72 時計:工業化と時計の大量生産
78 顕微鏡とカメラ:細部への眼差しと一瞬の切り取り
80 写真の登場:コスプレとエロス
84 カメラ小型化の始まり:レンズを通じて見えたもの
86 鉄橋:ドレスデンの「青い奇跡」と巨大インフラの時代
88 軍国主義:社会のなかの軍隊? 軍隊のなかの社会?
90 軍服と将校団:「男らしさ」のパラドクス
96 ケーペニックの「ニセ」大尉:軍服の笑劇
100 ピッケルハウベとシュタールヘルム:ヘルメットの機能と象徴性
108 ふたつのゼロハチ:ひとつめ、MG08
112 ふたつのゼロハチ:ふたつめ、ルガーP08
114 剣とピストルと決闘:旧時代の遺物?
120 大砲と列車砲(パリ砲):パリは燃えているか?
122 軍艦:大艦巨砲の夢の果て
128 戦車:寄せ集め兵器の「上陸」
134 潜水艦:最深兵器
136 戦闘機・爆撃機:最高〈度〉性能兵器
140 毒ガスとガスマスク:総力戦の匂い
144 ドイツの城:「新たな」白鳥城
150 日本の「ドイツ」城:オーシャンブルーに映える城
152 統一のための記念碑:最初にナポレオンありき
156 諸国民戦争記念碑:「ドイツ同士」の戦争を忘れさせるシンボル
160 ヘルマン:ゲルマンとヘルマンという虚像
165 バルバロッサ:赤ひげ危機一髪
168 ヴァルハラ:「バイエルン」にある「ドイツ人」の殿堂
172 古代ギリシアへの憧れ:誇大妄想と誇大宣伝
174 ニーダーヴァルト記念碑:対仏戦勝とドイツ統一の記念碑
177 ゲルマニア:ラインの護り
179 ゲルマニア:ドイツ帝国の女神
190 凱旋記念塔のヴィクトリア:女神違い?
194 凱旋記念塔の移動:ヒトラーの「ゲルマニア計画」
196 ハーケンクロイツ:ナチ・ドイツの発明品?
202 注
206 下巻のおわりに