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地域の「よっしゃ」を子どもに ひなやんと西淀川子どもセンターの15年

著:西川日奈子

紙版

内容紹介

工業地帯として発展し、近年はベッドタウンとしての整備もすすむ大阪市西淀川区。この街で「西淀川子どもセンター」を立ち上げ、子ども支援活動を行ってきた著者による、その活動と感情の記録。「子ども支援」と「子育て支援」の区別もなかった2007年の設立から、1年ごとに活動を振り返り、子ども支援と地域への思いを綴る。大人が「よっしゃ」と声を上げて、子どもたちを応援する。そんな地域のあり方をめざす「西淀川子どもセンター」の設立15周年を記念した一冊。

目次

まえがきにかえて

2007年までのこと
子ども時代の西淀川とわたし/学生ボランティアで出会った子どもたち/一応、主婦になり、母になって経験したこと/CAPとのめぐり会い/自分の街に、しんどい子どもがいた

2008年
わたしたちの拠点ができた!/文庫活動から学べたこと

2009年
親子関係の根っこを、周囲がサポートする/活動を知ってもらわないと始まらない/川端先生がいて、今のわたしがある

2010年  
多様な出会いの場を/拍手をもらう体験を/希望と喜びの「てらこやプロジェクト」

2011年
「葉っぱ一枚」の存在力を

2012年
日頃からのガス抜きが大事!

2013年
夜の子ども支援のため、夫をそそのかして退職金を投入/子どもたちが夜に、何を感じ、どんな時間を過ごしているのか/夜間サテライト事業のための学習会

2014年
子どもの元気は地域の元気/一緒に歩いて帰っているときに、ぽろっと話すこと

2015年
スマホ社会の子どもたち/学生ボランティアのこと/「よっしゃ!ほっとかへんで」事業/ここに一緒にいていい

2016年
子どもが講師になるセミナー/自分も友だちも大事に思って生きる/児相との関わりから見えてきたこと

2017年
自分のことを喜ばれるのはうれしい/学習支援、なんのために/子どもの「つなぐ力」の素晴らしさ

2018年
代表は交代したものの……/大人はみんな子どもだった/〝てんこ〟との別れ

2019年
子ども支援課の活躍を願う/点在から受け皿へ「西淀川子どもネット」/「ときどき?Ourナイト!」/熟年組が一段下がって力を発揮する、土間部

2020年
コロナ禍/時間ができて、ふと感じたこと

2021年  
よっしゃのつながり、はじけるパワー/人生の不利益の連鎖を個人の問題にしてはいけない

2022年
設立15周年を迎えて、思うこと/各地の子ども支援仲間の人々へ

ひなやん一子一会
・話し上手で化粧上手 陽気な少女がもつ、あんな顔こんな顔  
・今はもう、生き延びてくれたらいいとそれだけを願っています  
・「家のなかで一番怒られてるのは、お母さん」わんぱく少年が教えてくれたこと  
・「みんなでごちそうさまをいっしょに言いたい」そんなことを言うなんて  
・言葉を発しなかった少年の「おばあちゃんに、長生きしてほしい」  

あとがきにかえて  

著者略歴

著:西川日奈子
にしかわ・ひなこ 1955年生まれ、大阪市西淀川区出身。CAPスペシャリストや保護司として活動しながら、2007年に仲間とともに「西淀川子どもセンター」を設立(翌年NPO法人化)、代表に就き、西淀川地域の子ども支援に取り組む。団体として「平成26年度子どもと家族・若者応援団表彰」内閣府特命担当大臣表彰など、受章多数。設立から10年を経た2018年に代表を長男の奈央人氏に受け渡し、以降はスタッフとして活動に携わっている。

ISBN:9784908456015
出版社:藤工作所
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS