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せんせいあのね 1年1組かしま教室 1 ひみつやで

著:鹿島 和夫
監:むかいさとこ

紙版

内容紹介

その昔 子どもだった大人たちへ

こども
いわはまえりこ
こどもはいつか
おとなになるでしょう
おとなはむかし
こどもだったんでしょう
みんな
そのときのきもちを
たいせつにしてもらいたいな
(本書より)

書き出しは「せんせい、あのね」。
子どもたちが話したいこと、疑問に思ったこと、日々のことを先生に伝えた学習ノート「あのね帳」から189作品を抜粋し、新書サイズにまとめました。


80年代から90年代に神戸市の小学校教諭・鹿島和夫先生が実践し、当時発行された『1年1組せんせいあのね』(理論社刊)で全国にひろまった「あのね教育」。
1年生の子どもたちが、毎朝「せんせいあのね」と書いた帳面を鹿島先生に手渡すと、先生は夕方までに全員に返事を書いて返すのです。 交換日記のようなやりとりを日々続けるうちに”ものを見る目”が変わり、自然とやさしい気持ちが育まれます。
1年の終わりには10,000を超える作品が仕上がり、その中から2,000余りを選んで冊子を制作し、子どもたちに配ります。


本書は鹿島先生が遺された膨大な資料を読み込み、編集して作りました。当時鹿島先生が書かれた未発表のエッセイも掲載しています。
毎日詩を書くことで、ものの見方を覚えていく子どもたちの様子は、大人たちの生き方をも変えていきます。
本書を読むと、その素直なことばに、涙し、笑いがはじけ、やさしさにつつまれます。


※掲載している鹿島先生のエッセイの一部は、「しあわせのおなら」(法蔵館刊)から転載しています。

著者略歴

著:鹿島 和夫
1935年大阪生まれ。
泉佐野市立第二小学校、和泉高校から神戸大学教育学部を卒業。
約40年神戸市で小学校教諭を勤め上げた。
子どもの素直な視点を表現できる教育を独自で模索、現在も小学校などで取り上げられることが多い「あのね教育」の創始者。
その独特の教育がマスコミにも取り上げられ、ドキュメンタリー「一年一組」が文化庁芸術作品賞優秀賞を受賞。
著書は『一年一組せんせいあのね』(理論社)など多数。北原白秋賞や読売教育最優秀賞も受賞している。
監:むかいさとこ
劇団文学座で修行中、フジテレビ系列アナウンサーとして就職。最優秀新人賞など6つの賞を受賞。『めざましテレビ』などで活躍し、退社後は、映画番組はじめ『純と愛』などNHK朝ドラ4作品に出演。
内閣府国際交流事業日本代表や、文化庁コミュニケーション能力向上事業、MCやCM出演の他、緊張を伝える力に変える話し方教室を小高大学校、企業などで展開。
海外では、Sato Sugarの名称でナレーターとして活動し、2023年世界各国からプロが終結するSOVAS Voice Arts Awards 2023にノミネート。2024年には海外出版FAADA『Voice Over Secrets-Japan』に参画。
2013年、鹿島和夫先生と「あのね文庫 詩コンクール」を立ち上げ、2023年鹿島和夫先生没後も「せんせいあのね」の志を引き継ぎ活動中。

ISBN:9784908443879
出版社:西日本出版社
判型:新書
ページ数:230ページ
価格:1100円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB