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冬牧場

カザフ族遊牧民と旅をして

著:李 娟
訳:河崎 みゆき

紙版

内容紹介

芥川賞受賞作家・李琴峰氏推薦!
「温度計も測れない厳冬、羊のフンに囲まれる地中の家、果てしない荒野――
過酷な環境とともに描き出されるのは、遊牧民の人間味溢れる暮らしと営み。
クスッと笑うこと間違いなし! 」

中国文学における最高栄誉の魯迅文学賞を受賞した李娟の代表作『冬牧場』がついに日本刊行!
李娟は、他にも上海文学賞、人民文学賞、第二回朱自清散文賞など多くの文学賞を受賞している。

本書は、世界で一番海から遠い都市、新疆ウイグル自治区のウルムチから届いた極上の紀行エッセイ。
著者の李娟と、新疆ウイグル地区アルタイ地方にある冬の牧場で遊牧をしているカザフ族との約三カ月にわたる心温まる交流を綴っている。また、このような遊牧民の生活は、中国の政策によって近いうちに遊牧民たちも定住を選ぶ時代になるかもしれないという時代に、非常に貴重な記録となっている。

目次

日本の読者のみなさんへ

序文

第一章 冬の住処

第二章 荒野の主人

第三章 静けさ

第四章 最後の出来事

訳者によるあとがき

著者略歴

著:李 娟
【著者プロフィール】

李娟(リー・ジュエン)

作家。1979年、中国新疆生まれ。1999年ごろから、新疆北部のアルタイ遊牧地域で、母親が営む雑貨店を手伝いながら散文を書き始め、「南方週末(Southern Weekly)」紙などにコラムを持つようになる。2018年『遥遠的向日葵地』で中国文学最高栄誉である魯迅文学賞を受賞。他にも上海文学賞、人民文学賞、第二回朱自清散文賞など多くの文学賞を受賞している。代表作は『冬牧場』『羊道』三部作など。新疆在住。
訳:河崎 みゆき
【訳者プロフィール】

河崎みゆき

文学博士。國學院大學大学院非常勤講師。専門は日中対照言語研究および社会言語学。著書に『漢語“角色“研究(中国語の役割語研究)』(北京、商務印書館)、訳書『アルタイの片隅で』(インターブックス)がある。また、詩人として中国語で詩や散文を書き、雑誌「香港文学」や「香港作家」などに中国語の詩や散文が採録されている。

ISBN:9784908184307
出版社:アストラハウス
判型:4-6
ページ数:368ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DND