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西欧化されない日本

スイス国際法学者が見た明治期日本

著:オトフリート・ニッポルト
著:中井 晶夫

紙版

内容紹介

親日家にして、国際法の大家が描く明治日本。日本躍進の核心は西欧化されない本質にこそあった!大戦時代のヨーロッパにあって国際平和を説き続け、優れた洞察力で時代の暗雲に立ち向かった稀有な国際法学者が、こよなく愛する日本を旅した、「Ⅰ日本逍遥記」、日本の発展を温かい眼差しながら鋭く分析した、「Ⅱ開国後50年の日本の発展」、国際情勢を的確に分析し、驚くべき卓見で日本の本質を見抜き、日本と世界の今後を予見した、「Ⅲ 西欧化されない日本を見る」の3篇に、オトフリート・ニッポルトについて
を付す。

《目次》
訳者の序言
第Ⅰ部 日本逍遥記
序(原著)
日本の夏休み
  1 塩原温泉
  2 高原山登山
蝦夷の秋
  1 函館への旅
  2 火山駒ケ岳への遠足
  3 札幌にて
  4 アイヌの集落
  5 噴火湾にて
日本の冬の旅
  1 聖なる伊勢
  2 京都を訪問
  3 大阪の新年
山岳地帯への新年の初旅
  1 伊香保
  2 伊香保から草津へ
  3 日本の硫黄泉
  4 山岳の嵐
  5 国内旅行
第Ⅱ部 開国後五十年の日本の発展
第Ⅲ部 西欧化されない日本を見る
オトフリート・ニッポルトについて

著者略歴

著:オトフリート・ニッポルト
1864年ドイツ生まれ。1870年スイスに移住。ベルン、ハレ、チュービンゲン、イエーナの各大学で法学を学び、1889年に来日。3年間独逸学協会学校(今日の獨協大学の前身)で法律、ことに国際法を講じた。1894年、主専攻の国際法の論文によって博士学位を得た。同年、ドイツ外務省に入ったが、間もなく法曹界に転じ、ワイマールで判事となった。国際法学者として、国際平和を説き続け、第一次大戦直後には「ヨーロッパ戦争の原因」を執筆。1938年没。
著:中井 晶夫
1927年生まれ。上智大学名誉教授。
主な著書に『初期日本=スイス関係史』(風間書房、1971年)、『ヒトラー時代の抵抗運動』 (毎日新聞社、1982年)、『権力と人間―第二次大戦前後の諸潮流』(彩流社、1988年、共著) 『ドイツ人とスイス人の戦争と平和―ミヒャエリスとニッポルト』(南窓社、1995年)。訳書に『日本』(第4巻)(シーボルト著、雄松堂書店、1978年)などがある。

ISBN:9784908073090
出版社:えにし書房
判型:4-6
定価:2500円(本体)
発行年月日:2015年03月
発売日:2015年03月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ