ここは何処、明日への旅路
著:小嵐 九八郎
紙版
内容紹介
1980年代、バブル景気、冷戦の終結に向けて動く社会の中で、新左翼各派はうちつづく党派闘争(内ゲバ)で混迷を深めていった。先細りする組織の中で、中年となった“軍人”には“闘争の意味”とともにもう一つ悩みがあった。息子が“新新宗教オウムなんとか教”入信・出家するという。息子の奪回をくわだて、“軍人”は培ったゲバルト技術で立ち向かう――。新左翼党派に属した著者の体験内幕的長編ゲバルト小説。
目次
第1章 出所の憂え――次は何か/第2章 戸惑いながら/第3章 子の面倒見か、妻探しか……それとも/第4章 迷い道……から/第5章 今更ながらの……決断/第6章 流れながら、崖っぷち/第7章 現の活劇が役立つ……生とは?/第8章 不明な明日も、銀河は