発見と創造の数学史
情緒の数学史を求めて
著:高瀬 正仁
紙版
内容紹介
オイラー,ガウス,アーベル,リーマン,……,岡潔.数学を創った人びとによる「数学創造の瞬間」を描く,至高の数学史.その根底にあるのは「知」ではなく「情」である.著者が長年追い求めてきた「情緒の数学史」序章.
目次
第1章 解析学の厳密化をめぐって
1.数学の実在感
2.連続関数を求めて
3.解析学の厳密化とは何か
4.解析関数の世界
第2章 代数関数論のはじまり
1.アーベル関数論への道
2.代数的微分式の積分
3.レムニスケート曲線から楕円積分へ
4.レムニスケート曲線とレムニスケート積分
5.「マゼラン海峡」の発見をめざして
第3章 多変数関数論と情緒の数学
1.数学の抽象化とは何か
2.情緒の世界
3.ガウスの数論
4.レムニスケート曲線の発見
5.ハルトークスの逆問題からリーマンの定理へ