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わたしは読書ボランティア

子どもたちに読む力と楽しい学校図書館を

著:柴田 幸子

紙版

内容紹介

本が育むのは「生きる力」―― 子どもたちが心身ともに 大人になるための準備を始める大切な時期に、 本の世界に空想の羽根を広げ、 生きていくための心の栄養をたっぷり吸収してほしい。 わが子への読み聞かせから出発し、 幼児や小学生への読み聞かせを 続けてきた著者が、自らの読書体験と、 6年にわたる小学校での 読書支援活動の軌跡を綴る。

目次

●季節とともに
 孫の歓声で庭が目覚めた/大濠を歩いて/「鉄」の不思議 畠山重篤『鉄は魔法つかい』を読んで

●忘れえぬひとびと
 忘れえぬ先生/吉村真一記者を偲んで/高野悦子さんの訃報/
 公的な不幸と私的な不幸/アニメ映画『銀河鉄道の夜』を観て

●読めば心がおどりだす
 朗唱したい詩や歌/「銀河鉄道の夜」―「宮沢賢治童話講座」を終えて/
 「セロ弾きのゴーシュ」と私/『怪談』―小泉八雲の講座を終えて/『怪談』 その二

●赤ちゃんに絵本との出会いを
 赤ちゃんと絵本でふれあいを/わらべうたの力にびっくり/
 子育てのなかにわらべうたを/ファンタジーが育むもの

●子どもたちと図書館
 わが子から始めた読み聞かせ/地域の図書館がいつしか不可欠のインフラに/学校図書館の〝失われた五十年〟

●本で育む「生きる力」
 学校図書館の充実は大人の責務 朝暘第一小学校を訪ねて/〝朝練〟やめ読書の野球部はなぜ強くなったのか/
 学校図書館向け予算を流用せず、きちんと司書を配置してほしい/子どもの心を本で育てて/
 読まない? 読めない?/「開かずの図書館」解消のために 小中学校一校に一人の司書の配置を/
 『読む力が未来をひらく 小学生への読書支援』を読んで

●小学生への読書支援
 1 高学年からどんどん下がる読書数
 2 幼年童話について
  ・・・『エーミルはいたずらっ子』
 3 絵本から物語への移行期に 
  ・・・『パンのかけらとちいさなあくま』/『チムとゆうかんなせんちょうさん』/
   『時計つくりのジョニー』
 4 昔話について 
 5 感情移入できる昔話―昔話から物語への橋渡し
  ・・・「犬になった王子」/「白いひつじ」
 6 創作物語
  ・・・『ちびっこカムのぼうけん』/『小さな山神スズナ姫』/
   『ふたりのロッテ』/『ふたごの兄弟の物語』/『王への手紙』
 7 物語入門
  ・・・『狼森と笊森、盗森』/『セロ弾きのゴーシュ』/『なめとこ山の熊』
 8 感情移入で育つ自己認識力
  ・・・『おもしろ荘の子どもたち』/『鬼の橋』

●こんな本を読んだり、紹介したりしました。
 まとめ 定番ブックリスト(絵本、物語、昔話集)

著者略歴

著:柴田 幸子
秋田県生まれ。山形大学人文学部文学科卒業。1976年より福岡市在住。1983年ごろより地域での読み聞かせを始める。現在、「博多図書館どようおはなし会」に所属。1996年、福岡市博多区にあった大浜小学校での読み聞かせを友人と開始。その後同区内の他の小学校にも出かけ、現在は2校で読み聞かせを実践中。著書『おーい図書館! 』『地域に図書館はありますか?』(編著。いずれも、身近に図書館がほしい福岡市民の会編)『あなたと読んだ絵本のきろく』(以上石風社)がある。

ISBN:9784907902261
出版社:忘羊社
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DSRC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:VSL