日本で生きるクルド人
著:鴇沢 哲雄
紙版
内容紹介
祖国での迫害と差別、逃れてきた日本での過酷な扱いと軋轢、政治と入管行政の狭間で翻弄される在日クルド人の今を追う。
日本国内に約2,000人、川口市を中心に埼玉県南部には約1,500人が暮らすといわれるクルドの人々。彼らは国を持たない最大の民族である。家や町中、ときには入管収容施設の面会室で、彼らの声に耳を傾けて書かれた記事から浮かび上がる彼らのライフヒストリー、現在の暮らしと心境、そして取り巻く環境。
毎日新聞で長期にわたり連載され、好評を博した「故郷遥か 川口のクルド人」を元に、記事に載らなかった言葉や新たな取材内容も盛り込み、書籍化した。
目次
序章
第1章 日本にやってきたクルド人
クルド民族の新年祭「ネブロス」
第一世代
誰が始まりだったのか
日本に来た最初のクルド人女性
第2章 クルド人を追い詰める「収容」
母の呼びかけ
心臓の持病抱え
「難民」を追い詰める「長期収容」
入管収容施設での自傷
インド人収容者の自殺が与えた衝撃
ある女性収容者の訴え
第3章 困難に耐えながら
困難な難民認定
ある父の悲劇
父の名を呼ぶ娘
アレウィー教徒
大橋毅弁護士インタビュー
第4章 地域に根付くクルド人
地域の中の日本語教室
クルド料理教室
伝統手芸「オヤ」
「ハッピーケバブ」
小学校の日本語学習は今
盛人大学で出会ったクルド人とその後の話
あとがき
ISBN:9784907873066
。出版社:ぶなのもり
。判型:4-6
。ページ数:208ページ
。価格:1600円(本体)
。発行年月日:2019年08月
。発売日:2019年08月06日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS。