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私のエッジから観ている風景

日本籍で、在日コリアンで

著:金村 詩恩

紙版

内容紹介

帰化は小学1年生のとき。当時の夢は警察官になること。おばあちゃん子で育った25歳の日本籍在日コリアン3世が綴る自分や家族の日常と日本社会の交わる風景。

おいしいキムチやチャンジャにはしゃぎ、デマサイトやヘイトスピーチに憤り、沖縄や蓮舫議員や成宮寛貴に共感したり反発したり、朝鮮半島の歴史や現在のありように思いをはせる日々。

多様性や寛容さが失われつつあるこの国のもうひとつの声。同タイトルの人気ブログを大幅に加筆修正して書籍化しました。

目次

はじめに―「マンナソ パンガプスンミダ」なんて知らないや

キムチの季節に
・「土人」はいつも猿轡をされる
・日常の中にある問題と路上に出る問題
・「何かのため」に生きなきゃいけない時代に
・大統領のどこに問題があるのか
・「中心」にひっかかる私
・デモの現場から教室を経由して祭祀の現場を見る
・「暴露される」恐怖
・神様を信じている人の日常
・「野蛮」の中で「野蛮」を見つける

トックの季節に
・こんなときに求められること
・リビングとクラスTシャツと生活保護
・拝啓 デマサイトを管理していた人へ
・やっぱりチャンジャが好き
・独裁者の血から見えるもの
・言葉を越える
・死者を生かす言葉
・今、震災と向き合う

キンパの季節に
・四月三日
・ボールが描く虹色の夢
・Tシャツを脱がせたのは誰だろう
・天皇の言葉を借りて「民主主義」を語る
・『セデック・バレ』と蓮舫さんと私と
・歴史が色を持つ時
・「文化」が作られる場所
・「憲法」が「拳法」になるとき
・君たちはキムチを食べたことがあるか
・これからの焼肉の話をしよう
・車椅子と出会った日
・シマと島のフットボール

参鶏湯の季節に
・柳に今を尋ねる
・蓮舫よ。ここで戦わなくてどうする
・私は弾劾する
・張本さんを思い出す日
・八月十五日を語り継ぐ
・君たちは『火山島』を読んだのか
・私の『満月の夕』
・関東大震災後の虐殺事件で犠牲になった全ての方々へ
・「政治の季節」の忘れ物
・私も難民になっていたかもしれない

アワビ粥の季節に
・「オッパ」って言われること
・文化は境界線を超えて
・民主主義ってなんだ?
・棄権なんて私にはできないよ
・痛ければ声を出して良いのさ

あとがきにかえて―名前をめぐる冒険―

ISBN:9784907873035
出版社:ぶなのもり
判型:4-6
ページ数:190ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JBF