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ナイロン発明の衝撃

ナイロンが日本に与えた影響

著:井上 尚之

紙版

内容紹介

戦後日本の高分子化学に与えた影響を論じる

目次

はじめに
第1章 高分子説と会合体説の論争
  第1節 低分子会合体(ミセル)説
  第2節 シュタウディンガーの高分子説
  第3節 高分子論争
  第4節 スベドベリのタンパク質の分子量測定とマルク、マイヤーのセルロースミセル説

第2章 カロザースのナイロン発明
  第1節 カロザースの経歴
  第2節 デュポン社の歴史
  第3節 カロザースのスーパーポリマーの合成
  第4節 カロザースのナイロン発明
  第5節 ナイロン工業化への道

第3章 ナイロン出現時の日本の生糸産業と繊維工業
  第1節 ナイロン出現時の日本の製糸産業の状況
  第2節 ナイロン出現時の日本の繊維工業

第4章 ナイロン出現とその影響
  第1節 日本への最初のナイロン
  第2節 ナイロン見本品の試験結果
  第3節 ナイロン出現時の世論

第5章 財団法人日本合成繊維研究協会設立
  第1節 荒井溪吉氏の活躍
  第2節 財団法人日本合成繊維研究協会の活動
  第3節 財団法人日本合成繊維研究協会から財団法人高分子化学協会への変貌

第6章 日本における合成繊維研究 ビニロン
  第1節 京都大学の場合 ─財団法人日本化学繊維研究所の設立
  第2節 ビニロン研究 ─桜田一郎氏の場合
  第3節 ビニロン研究 ─鐘紡 矢沢将英氏の場合
  第4節 倉敷絹織の場合

第7章 日本のナイロン研究
  第1節 京都大学における小田、目代氏のナイロン研究
  第2節 東洋レーヨンにおけるナイロン研究
  第3節 ナイロン6のドイツにおける実態

第8章 戦後の日本の高分子化学の発展
  第1節 ナイロンとビニロンの躍進
  第2節 絹の凋落
  第3節 結論

あとがき
年  表
文献一覧

ISBN:9784907654856
出版社:関西学院大学出版会
判型:A5
ページ数:166ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2006年03月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDPF