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社長100人博士化計画

著:西村 訓弘

紙版

内容紹介

三重県南伊勢町に生まれ
筑波大学でバイオを学び
企業の研究員となって博士号を取得。
渡米、バイオベンチャーの経営者を経て
三重大学教授となった著者が
自らの経験を基に地方創生の道順を説く。
地方企業の社長100人が博士号を取り
リーダーとなってイノベーションを
群発させれば、疲弊した地域も
きっと元気に生まれ変われる
さあ、博士社長たちにつづけ。

目次

プロローグ 
コロナが気づかせてくれたこと

第1章
私の原点
 帰郷/中学卒の両親のもとで/メガネを跨ぐな/旗振りの多門さん/時流に翻弄される人たち/原発を断った町/統廃合されていく学校/長男さえ田舎に住めなくなった 
     
第2章
バイオ・ベンチャーのトップからアカデミズム畑へ
 遠ざかる故郷/バイオテクノロジーって何だ/酵素リパーゼの研究/秘密の実験/バイオ研究員になる/研究を学術論文に/研究所の閉鎖と阪神・淡路大震災/筑波大学から博士号を授かる/過酷なアメリカの研究現場/厳しいがフェアな環境/ベンチャーの社長から振り出しに/肩書きを捨ててわかること/時給一三○○円の〝特命〟教授になる/バイオメディカル創業プログラム/責任を取って教授に/川の流れのままに

第3章
なぜ人々は田舎に住めなくなったのか
 農業がダメになったのはなぜだろう/春キャベツの可能性/学生たちと農業をやってみた/高収益のキャベツでも儲からない/田舎でも富を生み出せる/誰も得をしない魚の流通/学生と魚屋をやってみて分かったこと/鳥羽マルシェの設立に関わって/高度経済成長がもたらした格差/イノベーションで田舎は甦る

第4章
社長100人博士化計画 始動
 入学してきた社長学生たち/自社の取り組みを晒す/新大学院のアイデアはないか/文科省からのクリスマス・プレゼント/無知ゆえの強み/地域イノベーション学研究科発進/可能性を秘めた社長たち/しんどくて楽しかった三年間/隼人芋と柚子を自社商品に/内宮前の食堂がIT企業に/熱が欲しい農家と、熱を捨てている企業/覚醒した社長の爆発力/社長100人に博士号を

第5章
博士社長たちと拓く新しい地域社会
 他業種に広がる社長学生/紀北町リーダー研修の成果/広がる地域イノベーションの裾野/地域が応援する高校生セミナー/高校への出張ゼミ/見つけて、褒めて、繋ぐ/アホくさいより青くさく/役割は品質管理/変容する高校生/あるべき日本の姿は江戸時代に/小文字のイノベーションを連鎖させる      


鼎談 地域の潜在能力を、いかにして引き出すか
   西村訓弘 三重大学教授 
   浜田?司 マスヤグループ本社代表取締役
   吉川和之 月兎舎代表/NAGI発行人

著者略歴

著:西村 訓弘
三重大学地域イノベーション学研究科教授、農学博士。1965年、三重県度会郡南伊勢町生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。渡米、米国企業の研究員、ベンチャー企業経営を経て2006年、三重大学医学系研究科教授に就任し、地域イノベーション学研究科の創設に関わる。2016年より現職。2020年より宇都宮大学教授兼任。「見つけて、褒めて、繋ぐ」をキーワードに、自治体、高校など大学の枠を越えて地域イノベーション活動を展開中。

ISBN:9784907208219
出版社:月兎舎
判型:4-6
ページ数:196ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2021年12月
発売日:2021年12月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN