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身体のしくみとはたらき

楽しく学ぶ解剖生理

著:増田 敦子

紙版

内容紹介

看護をはじめとして医療に携わる者にとって、からだの構造(仕組み=解剖学)を知り、その機能(働き=生理学)を学ぶことはとても大切なことである。本書は、臨床で役立つ想像力にあふれた知識を提供し、からだの仕組みと働きが楽しく理解できる。

目次

第1章 生体 としての人体  9
第1節 なぜ、解剖生理学を学ぶのだろう?  10 第2節 生きているということ  11 ◆1エネルギーを生み出すには酸素が必要  11 ◆2エネルギーの源、ATPって何?  11 ◆3生命現象の基本はヒトもアメーバも同じ  13 第3節 人間の身体を構成する細胞  15 ◆1細胞の中には何があるの?  15 ◆2細胞にとっての国境;細胞膜  17 ◆3細胞を介した物質の移動  18 第4節 身体の中の社会  21 ◆1身体の中の海  21 ◆2細胞が過ごしやすい環境とは?  24 ◆3体内社会を支える物流システム  26 ◆4文化活動を可能にする肝臓のはたらき  26 第2章 血液の流れから理解する  29 第1節 24時間はたらく体内の物流システム  30 ◆12種類の道路;動脈と静脈  32 ◆2肺循環と体循環  33 ◆3心臓の構造と大きさ  34 ◆4刺激伝導系  36 ◆5心臓の筋電図;心電図  36 ◆6心周期  38 ◆7心臓から出る血液量の指標;心拍出量  40 ◆8血液が移動する力;血圧  41 ◆9毛細血管での物質交換  45 ◆⓾生体を流れるもうひとつの川;リンパ管  47 第2節 物流システムの主役「血液」を知る  52 ◆1血液は生体内で唯一の流動性組織体  52 ◆2血液の成分を知る  52 ◆3生体防御に必要な白血球  54 ◆4血液が固まるしくみ  55 ◆5酸素を運ぶ赤血球  58 ◆6血液細胞はどこでつくられるか  59 第3章 食物の流れから理解する  61 第1節 食べるということはどういうことか  62 ◆1食物;生体のエネルギー源  62 ◆2食物;身体をつくるもの  63 ◆3それぞれの栄養素の特徴  65 第2節 食物の旅  74 ◆1口腔から食道  75 ◆2胃  79 ◆3小腸  81 ◆4旅のおわり  89 第3節 栄養素の代謝  91 ◆1肝臓  91 ◆2栄養素の代謝  95 ◆3大腸から肛門へ  104 第4章 ガスの流れから理解する  107 第1節 呼吸のしくみ  108 ◆1呼吸運動のしくみ  109 ◆2肺から出入りする空気の量;肺気量  110 ◆3空気の通る道筋をたどる  112 ◆4血液によるガス運搬  116 第2節 呼吸の調節  118 ◆1血液ガスの調節  118 ◆2血液pHの調節  119 第5章 体液の調節から理解する  121 第1節 血液を浄化する腎臓のはたらき  122 ◆1泌尿器系とは  122 ◆2泌尿器系の位置と構造  123 ◆3ネフロンと尿の生成  124 ◆4クリアランス(清掃値)  128 第6章 動作のしくみから理解する  131 第1節 動作を支える骨と筋肉  132 ◆1効率よく食物をとるために発達した運動機能  132 ◆2骨と筋肉で身体を動かす  132 第2節 情報を伝えるネットワーク・神経のはたらき  143 ◆1末梢神経から中枢神経、そして筋肉へ  143 ◆2末梢神経の構造  144 ◆3神経細胞の構造と情報が伝わるしくみ  145 第3節 感覚器から脳へ  147 ◆1視覚のしくみ  147 ◆2聴覚と平衡覚のしくみ  149 ◆3嗅覚のしくみ  153 ◆4味覚のしくみ  155 ◆5皮膚感覚のしくみ  157 第4節 身体の司令塔・中枢神経のしくみ  160 ◆1脳の構造とはたらき  160 ◆2脊髄  166 ◆3脳神経と脊髄神経  166 ◆4体性神経と自律神経  167 ◆5神経のルートマップ  168 第7章 生体を維持する恒常性のはたらき  173 第1節 2つの系統があるホメオスタシス  174 ◆1即効性の神経と持続性のホルモン  174 ◆2神経性の調節  175 ◆3ホルモンによる調節  178 第2節 何を調節するのか  180 ◆1血圧の調整  180 ◆2血糖値の調整  183 ◆3水素イオン(pH)の調整  185 ◆4体温の調節  187 第8章 受精のしくみから理解する  193 第1節 連綿と続く生命の営み  194 第2節 男性生殖器の構造と射精のメカニズム  195 ◆1男性外性器の構造  195 ◆2射精のメカニズム  196 ◆3精子の構造と精液の役割  197 第3節 女性生殖器と受精のメカニズム  198 ◆1女性外性器の構造  198 ◆2卵子はどこで生まれるのか  199 ◆3精子と卵子が出会うまで  200 ◆4受精のメカニズム  201 ◆5受精卵から胎児へ  202 ◆6胎児循環のしくみ  204 ◆7性周期とホルモンのはたらき  205 ◆8分娩から出産へ  207 ◆9乳汁の分泌・射乳のしくみ  209 第9章 身体を守る免疫系のはたらき  211 第1節 免疫とは何か  212 ◆1もう1つのホメオスタシス  212 ◆2「自己」と「非自己」を区別する  212 ◆3自然免疫と獲得免疫  212 第2節 非特異的(先天的)防衛機構  215 ◆1生体表面のバリア  215 ◆2生体内の防衛機構  217 第3節 特異的防衛機構の細胞性免疫  220 ◆12つの免疫に関与するリンパ球  220 ◆2抗体とは  222 ◆3細胞性免疫  226 ◆4免疫反応の概要と流れ  226 第4節 がん細胞と免疫  229 ◆1「自己」から「非自己」へ  229 ◆2NK細胞のはたらき  229 ◆3さまざまな免疫療法  230 第5節 胎児と免疫  232 ◆1母親の免疫系は胎児を非自己と認識する  232 ◆2母親(自己)と胎児(非自己)の接点である胎盤  232 ◆3胎児から新生児にかけての免疫  233 第6節 免疫異常とは何か  235 ◆1アレルギー  235 ◆2免疫不全  238 ◆3自己免疫疾患  240 第7節 血液型と輸血  241 ◆1細胞は「自己」を主張する名札をつけている  241 ◆2赤血球の抗原と血清の抗体  241 ◆3輸血に必要な交差適合試験  242 ◆4Rh式血液型で起こる問題  243 第8節 医療関係者と獲得免疫  246 ◆1獲得免疫の種類  246 ◆2患者と医療関係者のためのワクチン  247 さくいん  251

著者略歴

著:増田 敦子
了徳寺大学医学教育センター教授

ISBN:9784907176181
出版社:サイオ出版
判型:B5
ページ数:256ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2015年04月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB