出版社を探す

さとりと日本人

食・武・和・徳・行

著:頼住 光子

紙版

内容紹介

■ 「さとり(証)」ってなんだろう。精進料理と茶の湯、武士の思想と和の精
 神、聖徳太子と千利休、道元、一遍、盤珪……「さとり」の光をもって、日
 本人および日本文化の根を照らし出す。

■ 自我への囚われを去って、すべてが互いに関係し合い、はたらき合う世界
 に生きること──無自性 – 空 – 縁起。食物連鎖を離れることも、武士の倫
 理も、聖徳太子の和の思想も、利休の茶の精神も、そして浄土思想も、すべ
 てここにルーツをもっていた。

■ 「今ここ」に生きつつ、空 – 縁起の風光に賭ける。私たちを生かしている
 ものの消息に開かれてありながら、それは狭隘な自我・自民族中心主義とは、
 およそ懸け離れてあったものだ。

目次

第一章  食と仏教
第二章  武士の思想と仏教
第三章 和とは何か
   ──「和を以て貴しと為」と「和敬清寂」
第四章  徳という思想
第五章 「修行」から「修養」へ
   ──日本仏教の中世と近世
終 章 共生の根拠
      ──仏教・儒教・神道

著者略歴

著:頼住 光子
1961年, 神奈川県生まれ. 専攻, 日本倫理思想史. 91年, 東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了. お茶の水大学大学院教授を経て, 2013年より, 東京大学大学院人文科学研究科教授. 著書, 『道元──自己・時間・世界はどのように成立するのか』(2005年), 『日本の仏教思想──原文で読む仏教入門』(2010年), 『道元の思想──大乗仏教の真髄を読み解く』(2011), 『正法眼蔵入門』(2014)ほか.

ISBN:9784906791668
出版社:ぷねうま舎
判型:4-6
ページ数:256ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2017年02月
発売日:2017年02月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ