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禅仏教の哲学に向けて

著:井筒 俊彦
訳:野平 宗弘
解説:頼住 光子

紙版

内容紹介

■ 英文のままに残された、碩学渾身の労作。禅と哲学──不立文字の核心に、
 今日の思想と言葉で迫る。

■ 欧米人に向けて、東方仏教思想の根源を語りかけること。その工夫によっ
 て、禅の精神が新しい光のもとに立ち上がってくる。概念的思考を嫌い、ひ
 たすら生まれたてのリアルな経験の場への突破を目指す実践を、言葉に移し
 植えようとする。

■ 東西宗教思想の呼応と交叉を、その最深部で捉える、繊細にしてダイナミ
 ックな井筒宗教思想の挑戦。          

目次

Ⅰ 無位の真人              Ⅴ 公案を通じての思考と非思考
  ――禅におけるフィールド覚知の問題――     Ⅵ 禅における内部と外部
Ⅱ 自我意識の二つの次元         Ⅶ 東アジアの芸術と哲学における色彩の排除
Ⅲ 禅仏教における意味と無意味
Ⅳ 分節の哲学的問題

著者略歴

著:井筒 俊彦
1914年、生まれ。1993年、没。言語学、イスラーム学、東洋思想、神秘主義思想など、広範な領域にわたって斬新な業績を残した、現代の知の巨人。『イスラーム思想史』『意識と本質』『意味の深みへ』『コスモスとアンチコスモス』『意識の形而上学』など、その豊饒な作品世界は、井筒俊彦全集全12巻別巻1として新たにまとまりつつある(慶應義塾大学出版会、2013- )。

ISBN:9784906791248
出版社:ぷねうま舎
判型:4-6
ページ数:374ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2014年01月
発売日:2014年01月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB