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ヤサグレたちの街頭

瑕疵存在の政治経済学批判 序説

著:長原 豊

紙版

内容紹介

ドゥルーズ=ガタリからマルクスへ、
マルクスからドゥルーズ=ガタリへ

『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』と『資本論』『経済学批判要綱』を、ネグリやヴィルノ、ランシエール、宇野弘蔵、ケインズなどを介しつつ往還して切り拓くラディカルな未踏の地平。
政治経済(学)批判――その鼓膜を破裂させるほどに鳴り響かせる。

目次

序論 政治経済(学)批判の原則(プリンキピア)
Interlude 1 インドラを!

Ⅰ〈時間‐空間〉
第1章 期待‐規範の維持装置――資本の公理2
第2章 〈交通〉する帝国‐多数性
第3章 ブリダンの驢馬と血気
第4章 「非有機的身体」の捕獲
Interlude 2 捕獲

Ⅱ〈捕獲‐恐慌〉
第5章 吃音‐資本と労働の恐慌
第6章 包摂から捕獲へ
第7章 捕獲する資本――墓碑文体‐簡潔態
第8章 経済原則――「経済表」とその危険な起源
Interlude 3 シネマ的価値形態論

Ⅲ〈ヤサグレの主体〉
第9章 自称する
第10章 プロレタリアート雑感
第11章 〈空費〉の存在論
第12章 無比‐無理の声を聴解する
第13章 「負債」――あまりにニーチェ的なマルクス
第14章 隠し彫りの刺青――「瑕疵」の存在論
第15章 Senza Casa の街頭

風景の遷ろい――謝辞のためのセンチメンタルな「まえがき」

著者略歴

著:長原 豊
長原 豊(ながはら・ゆたか)
法政大学経済学部教員。1952年生まれ。
著書に『天皇制国家と農民』(日本経済評論社)、『われら瑕疵あるものたち』(青土社)、『政治経済学の政治哲学的復権』(編著、法政大学出版局)、『債務共和国の終焉』(共著、河出書房新社)、訳書にスラヴォイ・ジジェク『2011 危うく夢見た一年』(航思社)、『迫り来る革命』(岩波書店)、アラン・バディウ『ワーグナー論』、フレドリック・ジェイムソン『ヘーゲル変奏』(ともに青土社)、ロバート・ブレナー『所有と進歩』(共訳、日本経済評論社)ほか多数。

ISBN:9784906738120
出版社:航思社
判型:4-6
ページ数:512ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2015年08月
発売日:2015年08月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA