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国籍の境界を考える

増補版

日本人、日系人、在日外国人を隔てる法と社会の壁

著:丹野 清人

紙版

内容紹介

グローバル化によってゆらぎ始める親子、家族、婚姻、国籍、労働、人権、外国人…。私たちは何を問うべきか。2013年に刊行した旧版に2つの論稿を加えた増補版。
2019年の入管法改正をどう考えるべきか、問題点は何か、法改正は私たちの社会に何をもたらすのか。社会学者が丹念に考察する。

目次

第1章 戸籍から考える家族の境界――戸籍と履歴書の社会学 
第2章 「国家を背負う移民」と「国家を背負わぬ移民」――グローバリゼーションと国籍のゆらぎから考える
第3章 動揺する国民国家を受け止める
第4章 日系人から考える日本国籍の境界――最初の日本人に連なることの意味を考える
第5章 国籍法の法社会学――国籍法違憲判決に見る日本人の境界
第6章 定住告示の法社会学
第7章 外国人労働者問題の根源はどこにあるのか
第8章 グローバル化時代の働き方を考える――ジェットコースター賃金と「生きづらさ」の構造
第9章 国際移民の進化制度論的展開
第10章 外国人の「シティズンシップ」――行政運用と社会運動の間に生まれる市民権
第11章 「出入国管理及び難民認定法」改正と日本の外国人労働者

著者略歴

著:丹野 清人
首都大学東京大学院 人文科学研究科社会行動学専攻 教授
1966年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科社会問題社会政策専攻博士課程単位修得退学。
著書に、『越境する雇用システムと外国人労働者』(東京大学出版会、2007年)、『顔の見えない定住化』(共編著、名古屋大学出版会、2005)、『民主主義・平和・地球政治』(共編著、日本経済評論社、2010年)、『国民国家の境界』(共編著、日本経済評論社、2010年)、『移動と定住の社会学』(共著、放送大学教育振興会、2016年)、『「外国人の人権」の社会学――外国人へのまなざしと偽装査証、少年非行、LGBT、そしてヘイト』(吉田書店、2018年)など。

ISBN:9784905497783
出版社:吉田書店
判型:4-6
ページ数:368ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LB