愛国奴
著:古谷 経衡
紙版
内容紹介
「ちょっと右寄りでオタク青年」という出自をもつ主人公、南部照一。ネットで知り合った友人の手引きで「保守ムラ」の狭い論壇に出入りするようになる。
当初は右も左もわからぬ照一であったが、某警備会社が主催する懸賞論文での入選を機に、CS放送局を運営する「保守ムラ」のドン・杉坂義男にスカウトされてキャリアを形成していくうち、いつしか照一自身も保守業界の病弊に蝕まれていくのであった。
そのような中、保守論壇をリードする波多野譲と土井賢治の二人の若手言論人が、出演する保守系CS放送の番組放送枠をめぐり対立を始める。
その結果、血で血を洗う骨肉の「保守内戦」が勃発……
そこから物語は急展開を見せていくことになる。
保守ムラの住人たちはどうなっていくのか。愛国を掲げてカネ、利権、憎悪、嫉妬、報復、狂気が蠢く世界を描いた、著者初めての渾身の長編書下ろし小説500枚。
目次
プロローグ とりでの主
第一章 公論の会
第二章水戸街道
第三章 トーテンコップの嫉妬
第四章 プロデューサー谷
第五章 よもぎチャンネル
第六章 馬鹿の巣窟
第七章 DV男の金床
第八章 反日憎悪
第九章 期末定例総会
第十章 五分間増設問題
第十一章 講演会
第十二章 二枚舌政策
第十三章 地下の蠢動
第十四章 内戦勃発
第十五章 中間総会
第十六章 出羽部隊
第十七章 攻撃計画
第十八章 二点同時襲撃
第十九章 天罰
第二十章 照一の報復
エピローグ 愛国奴たちの午後
ISBN:9784905447979
。出版社:駒草出版
。判型:B6
。ページ数:400ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2018年05月
。発売日:2018年05月28日。