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新橋アンダーグラウンド

著:本橋 信宏

紙版

内容紹介

ガード下、闇市跡、花街の名残…昭和の黒幕(フィクサー)たちが愛した街。
人はなぜこの街に引き寄せられるのか。
ニュー新橋ビル、謎の壁画、スタジオジブリ誕生前夜、レンタルルームの裏側――東京の異界を歩くノンフィクション。

「サラリーマンの街」として知られる新橋ですが、その様相は駅の東口と西口でまったく異なります。東口(汐留口、銀座口)は電通や日本テレビ、パナソニックなど大手企業の本社ビルが立ち並び、日本一華やかな街・銀座も真近。一方の西口(烏森口、日比谷口)はというと、時代に取り残されたかのように昭和の面影が残り、ガード下・路地・地下街には安上がりな飲食店、喫煙者だらけの昭和喫茶や飲み屋が密集しています。それに加え、お色気マッサージ店やセクシーキャバクラ、レンタルルームを利用した出張風俗、出会い喫茶、大人のおもちゃ屋、囲碁将棋・麻雀店、ゲーセン(脱衣麻雀ゲームがいまも現役!)など、サラリーマンたちを癒す様々な娯楽産業が乱立する混沌としたエリアとなっています。まさに「オヤジたちの聖地」ともいえるこの界隈はいかにして生まれ、今に至るのか。そこに集まる男たち、その男たちを相手に商売する女たちは、どんな日常を過ごしているのか。
『東京最後の異界 鶯谷』『迷宮の花街 渋谷円山町』『上野アンダーグラウンド』につづくシリーズ累計6万部、本橋信宏"東京の異界シリーズ"第4弾。昭和の街・新橋に生きる男と女に迫るノンフィクションです。

目次

第一章 闇市が生き残る街
第二章 オヤジの聖地・ニュー新橋ビルを迷い歩く
第三章 新橋はなぜナポリタンの街となりしか
第四章 三大実話系週刊誌と新橋
第五章 最後のフィクサー
第六章 新橋名物レンタルルームで漏れる嗚咽
第七章 SL広場で交錯する人生
第八章 消えた成人映画会社「東活」
第九章 ガード下の証言
第十章 事件とドラマは新橋で起きる

著者略歴

著:本橋 信宏
1956年埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。
私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。実家から徒歩10分ほどで「となりのトトロ」のモデルになった狭山丘陵・八国山が横たわる。現在、都内暮らし。半生を振り返り、バブル焼け跡派と自称する。執筆内容はノンフィクション・小説・エッセイ・評論。
本書は『東京最後の異界 鶯谷』(宝島SUGOI文庫)、『迷宮の花街 渋谷円山町』(宝島社)、『上野アンダーグラウンド』(駒草出版)につづく“東京の異界シリーズ"第4弾となる。その他著書に『裏本時代』『AV時代』(以上、幻冬舎アウトロー文庫)、『新・AV時代 悩ましき人々の群れ』(文藝春秋)、『心を開かせる技術』(幻冬舎新書)、『<風俗体験ルポ>やってみたらこうだった』『戦後重大事件プロファイリング』(以上、宝島SUGOI文庫)、『60年代 郷愁の東京』(主婦の友社)、『エロ本黄金時代』(東良美季共著・河出書房新社)、『全裸監督 村西とおる伝』(太田出版、第39回講談社ノンフィクション賞最終候補作)など多数。

ISBN:9784905447863
出版社:駒草出版
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2017年11月
発売日:2017年11月14日