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日本人の哲学

日本人の哲学 1 哲学者列伝

著:鷲田 小彌太

紙版

内容紹介

鷲田小彌太の主著たる大作!
やせ細った「哲学像」からの脱却!
日本の歴史はほとんどの時代で偉大な哲学者を有している
存在論、認識論、人生論の三位一体をめざす。狭義の哲学が無視してきた人生論に光を当てる。
現代から古代へ、時代を逆順に進むスタイル。誰にでも理解でき、利用できる思考の具体例で構成。

目次

1 戦後の哲学者たち 吉本隆明▼戦後思想の代名詞 小室直樹▼アノミーの政治哲学 丸山真男▼戦後思想のチャンピオンといわれて 司馬遼太郎▼日本人とは何者か 山本七平▼戦後日本の異例の良識
2 戦前の哲学者たち 石橋湛山▼自由主義思想の奇蹟 柳田国男▼日本資本主義論の蹉跌 徳富蘇峰▼富国強兵論の論理と心理 三宅雪嶺▼哲学的百科全書家の奇蹟 福澤諭吉▼民権論と国権論の緊張関係を生きて
3 江戸後期の哲学者たち 佐藤一斎▼江戸儒学の粋は一斎に集約される 山片蟠桃▼実証精神にあふれた独創的な百科全書哲学 富永仲基▼イデオロギー批判の一般論理を案出した世界標準哲学 石田梅岩▼心の本性を知れば、善く生きることができる
4 江戸前期の哲学者たち 荻生徂徠▼政治と道徳、学と文芸の統合を図る 新井白石▼学問の師となることで幕府の最高顧問になる 伊藤仁斎▼『論語』を人間本性学として読み切ったフリー・シンカー 鈴木正三▼勤労こそ仏行なり、日本のカルヴァン
5 中世期の主脈 世阿弥▼至高の美や芸に達しても、稽古に終わりはない 北畠親房▼皇統はいかにすれば守ることができるのか 吉田兼好▼モラリストを超える人間通の精髄 親鸞▼宗教の名による宗教の否定 あるいは「信」の構造の転換
6 古代期の主脈 紫式部▼日本文学の成立、あるいは時代小説の可能性 空海▼最新の教義を持ち帰って、世界最新最高の教えと宣揚する 日本書紀

著者略歴

著:鷲田 小彌太
1942年北海道札幌市生まれ。1966年大阪大学文学部哲学科卒業。1972年大阪大学大学院文学研究科哲学史専攻博士課程終了。
哲学者。評論活動、エッセイ、人生書等の執筆も精力的に行なっている。
著書に「鷲田小彌太《人間哲学》コレクション」『イラスト哲学「仮想(ヴァーチャル)」大討論会』(彩流社)、「鷲田小彌太書評集成Ⅰ、Ⅱ」『こんな大学教授はいりません』(言視舎)ほか多数。
著者自身が本書を主著の1冊と認める。

ISBN:9784905369493
出版社:言視舎
判型:4-6
ページ数:532ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2012年11月
発売日:2012年11月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ