出版社を探す

こころとからだのリハビリテーション 職場復帰を成功させるための30日ノート

著:吉野 聡

紙版

内容紹介

病気療養から職場復帰の準備を進めるための30日間のワークブック。

【本書の特徴】
職場復帰を成功させるためには、病気が回復しただけでは不十分です。職場復帰を順調に進めるには、下記の①〜③の3つの要素の回復が必要になります。本書は30日間のワークを通して、無理なく3つ要素の回復を図ります。
さらに、本書は、④「ストレスを抱え込みやすい自分の性格への気付き」という再発防止に直接つながる内容も充実させています。

【職場復帰を成功させる重要な4つの要素】
①生活リズムの回復 ②身体的体力の回復 ③思考能力の回復 ④ストレスを抱え込みやすい自分の性格への気付き

【本書の使い方】
 社員・従業員がうつ病などから職場復帰するにあたり、職場復帰の準備を進めてもらうために取り組んでもらいます。
①産業医がもうすぐ復帰できそうと判断したタイミング、または職場復帰可の診断書を受けたタイミングで本人に渡す。
②人事担当者などが職場復帰可の診断書を受けとったタイミングで渡す。
③主治医が職場復帰を見据えて渡す。
④職場復帰する本人が自主的に取り組む。

★本書のメリット
■労使双方にメリット!
 ●復職の成功率が上がる!
再発を繰り返すほどに、再発率は高くなり、休職期間が長くなりがちです。病気の再発は、本人も職場も避けたいことですので、円滑な職場復帰は、当然ながら、労使双方のメリットです。

■職場復帰する人のメリット
 ●生活リズムを取り戻すきっかけになる。
 ●頭を使い、職場復帰の準備が進む。
 ●体力の回復に実感をもって取り組める。
 ●何にストレスを感じやすいのか。どんな行動をとるとよいのかを学べ、病気への耐性が高まる。

■雇用側のメリット
 ●職場復帰の判断がしやすくなる。
 ●休職中の状況を把握しやすくなる。

【出版社から】
職場復帰を成功させる上で重要なことは、「職場復帰できるレベルまで回復している」かどうかを見極めることです。
 主治医からの診断書に「復職可」と記載されていても、すぐに復職してもらってよいとは限りません。
 また、職場復帰の可否を判断するのは、事業者側であることが明記されています。主治医からの診断書は参考にするのが良い方法です。そうはいっても職場復帰できるかどうかを事業者側だけで判断することは非常に難しいことです。
 本書は、その職場復帰の判断の一材料として、利用してもらうことも想定しています。本書を決めた期日通りにやりとげることができなければ、職場復帰は難しいといえるでしょう。その一方で、本書をきちんとやり遂げることができれば、職場復帰が成功する確率は増すことでしょう。また、本書は、生活記録表も含んでいますので、休職中の生活の様子を把握するのにも役立ちます。

目次

目次
はじめに

●本書を始める前に
 本書を開始するための条件、本書を行うために必要なもの
 本書の具体的な使用方法
 本書を活用した職場復帰を成功させる5つのポイント
 職場の療養制度、復帰条件、復帰後の配慮などについて確認しておこう
 本書を活用するにあたって必要な情報を収集しよう

●準備のワーク
 DAY 1 準備のワーク①
 DAY 2 準備のワーク②
●職場復帰のためのワーク1週目
 DAY 3〜7
  思考能力回復のためのワーク 
  再発予防に活かすためのワーク
  生活記録

 DAY 8 コラム① ストレスの正体~良いストレスと悪いストレス~
 DAY 9 コラム② ストレスの正体~職業性ストレスモデル~

職場復帰のためのワーク2週目
 DAY 10〜14
  思考能力回復のためのワーク
  再発予防に活かすためのワーク
  生活記録
 DAY 15 コラム③ 生活習慣からメンタルヘルスを考える~運動~
 DAY 16 コラム④ 生活習慣からメンタルヘルスを考える~睡眠~

職場復帰のためのワーク3週目
 DAY 17〜 21
  思考能力回復のためのワーク
  再発予防に活かすためのワーク
  生活記録 
 DAY 22 コラム⑤ 生活習慣からメンタルヘルスを考える~アルコール~
 DAY 23 コラム⑥ 生活習慣からメンタルヘルスを考える~食事~

職場復帰のためのワーク4週目
 DAY 24〜28
  思考能力回復のためのワーク
  再発予防に活かすためのワーク
  生活記録 
 DAY 29 職場復帰を成功させるポイント①
 DAY 30 職場復帰を成功させるポイント②
【別冊】 30日ノート 解答編
   「生活記録シート」

【具体的な内容について】
■思考能力回復のためのワーク 
 計算問題、文章音読、書き取り、要約、文章作成、間違い探し(絵、文章)、熟語しりとり、ナンプレ、短期記憶

■再発予防に活かすためのワーク
 ●自分の対人交流のパターンを知ろう 【DAY4-12】
 ●コミュニケーションスキルを磨こう 【DAY13-18】
 ●前向きで柔軟な認知を獲得しよう 【DAY19-25】
 ●今回の出来事の振り返りをしよう 【DAY26-28】

■生活記録
 毎日の生活記録および、食生活記録、気付きのメモなど

著者略歴

著:吉野 聡
吉野聡1978年神奈川県生まれ。吉野聡産業医事務所 代表、精神科医師、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。筑波大学医学専門学群卒業後、東京都知事部局健康管理医、筑波大学医学医療系助教を経て、2012年に産業医事務所を開設。官民問わず多くの職場で精神科を中心とした産業医療業務に従事している。医学と法務の博士号を持ち、メンタルヘルスと関連法規が専門。主な著書に『それってホントに「うつ」?』(講談社+α新書)、『現役 精神科産業医が教える「うつ」からの職場復帰のポイント』(秀和システム)、『精神科産業医が明かす 職場のメンタルヘルスの正しい知識』(日本法令)、『「現代型うつ」はサボりなのか』(平凡社新書)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時)

ISBN:9784905264095
出版社:現代けんこう出版
判型:A4
ページ数:112ページ
価格:1480円(本体)
発行年月日:2014年11月
発売日:2014年11月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN