出版社を探す

チベットのむかしばなし しかばねの物語

編:星 泉
絵:蔵西

紙版

内容紹介

しかばねと旅する主人公に課されたのは、しかばねが語るお話がどんなに面白くても、口はきいてはいけないということ・・・。
チベットの人々に長く愛されてきたむかしばなし「しかばねの物語」を親しみやすい日本語と挿絵で味わえる1冊です。


チベットの『しかばねの物語』では、物語を語るしかばねを手に入れることができれば「この世の人々の寿命が何百年ものびて、みんながゆたかな富をわかちあうことができ、びんぼうな人は一人もいなくなる」と語られています。お話を語る存在(しかばね)が宝物である、という考え方には、激動の歴史の中で、しかばねの物語を大切に語りついできたチベットの人々思いがあらわれているように思います。 星 泉(「解説」より)

目次

旅のはじまり/空飛ぶ木の鳥/テンセル/こがね姫としろがね姫/動物たちの恩返し/金もちのどろぼう/羽衣王子/まずしい男と竜王の娘/カエルとお姫さま/動物のことばがわかる少年/石の獅子/恋人の心臓/占い師の息子と三人美しい娘ー旅の終わり

著者略歴

編:星 泉
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。専門はチベット語、チベット文学。研究のかたわらチベットの文学や映画を紹介する活動も行っている。『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA』編集長。主な訳書にラシャムジャ『路上の陽光』(書肆侃侃房)『雪を待つ』(勉誠出版)、ツェワン・イシェ・ベンバ『白い鶴よ、翼を貸しておくれ』(書肆侃侃房)、編訳書に『チベット幻想忌憚』など多数。チベットの民話収集にいち早く取り組んだ研究者である星実千代を母にもち、幼い頃からチベットの昔話に親しんできた。
絵:蔵西
漫画家、イラストレーター。チベットの少年僧を描いた『月と金のシャングリラ』(イースト・プレス)が第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品となる。他の作品に『流転のテルマ』(講談社)、『ペルシャの幻術師』(原作・司馬遼太郎 文藝春秋)など。またチベット関連書籍の挿絵や装画を多くてがけている。

ISBN:9784905015734
出版社:のら書店
判型:4-6変
ページ数:207ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFJ