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関節可動域

監:奈良 勲

紙版

内容紹介

理学療法を生業とする我々にとって、“関節可動域“は常に向き合うテーマである。

“関節可動域“のトラブルは、疾患・外傷によって引き起こされ、様々な機能不全をもたらす。

そのため、理学療法士は“関節可動域を取り扱う専門家“と捉えることができる。

しかし、常に対峙するテーマでありながら、

学校で学ぶ“それ“は検査・測定に重点が置かれていることが多い。

また、病態や基本的動作解析との関連性を解説した書籍は少ない為、

“臨床現場に活かせる“関節可動域の知識を習得できているとは言い難い。

そこで本書では「各関節の制限因子」「基礎知識」「運動器疾患」「中枢神経疾患」

という4つのテーマに分けて、各分野のエキスパートが

“臨床現場に活かせる“関節可動域について徹底的に掘り下げている。

その数、圧巻の30項目。

本書を通じて奥深き可動域の全貌に触れることで、

あなたの可能性を大きく広げることができるだろう。

目次

第1章 各関節の可動域制限と制限因子
1.肩関節の可動域制限と制限因子:千葉慎一
2.股関節の可動域制限と制限因子:永井聡
3.膝関節の可動域制限と制限因子:今屋健
4.足関節・足部の可動域制限と制限因子:園部俊晴
5.脊柱の可動域制限と制限因子:弓岡光徳/廣瀬浩昭/弓岡まみ

第2章 関節可動域の基礎知識
1.基本的動作に必要な関節可動域と制限を呈することの影響:木林勉/河野光伸/酒野直樹/川口朋子/木林遥香
2.関節の構造と可動性:佐藤香緒里/堀紀代美
3.若年者と高齢者の関節構造と可動域の相違:中村壮大
4.動物実験による関節の病態:沖田実
5.関節疾患に及ぼす関節可動域の理学療法評価の基本概要:佐々木賢太郎

第3章 運動器疾患の関節可動域の病態と理学療法
1.五十肩の関節可動域の病態と理学療法:中山昇平
2.変形性膝関節症の関節可動域の病態と理学療法:園部俊晴
3.変形性股関節症の関節可動域の病態と理学療法:丹羽雄大
4.脊柱管狭窄症の関節可動域の病態と理学療法:藤森大吾/成田崇矢
5.骨折による関節可動域の病態と理学療法:神戸晃男
6.野球肩・肘の関節可動域の病態と理学療法:板野哲也/亀田淳/立花孝
7.膝関節の靭帯損傷の関節可動域の病態と理学療法:古川裕之
8.熱傷の関節可動域の病態と理学療法:對東俊介
9.側弯症の関節可動域の病態と理学療法:峰久京子
10.骨粗鬆症に伴う関節可動域制限とその理学療法:峯松亮
11.関節可動域拡大および制限として応用するテーピング:福井勉
12.拘縮予防・改善のための装具療法:小嶋功
13.関節可動域改善のための物理療法の臨床応用:前重伯壮

第4章 中枢神経疾患の関節可動域の病態と理学療法
1.パーキンソン病の関節可動域の病態と理学療法:奥山紘平/松尾善美
2.脳性麻痺の関節可動域の病態と理学療法:冨田秀仁/川口大輔
3.脳血管損傷の関節可動域の病態と理学療法:土山裕之

column コラム
1.理学療法における各種介入の併用の重要性:奈良勲
2.拘縮と痛みとの関係性:赤羽根良和
3.生活期リハビリテーションにおける関節可動域へのアプローチ:吉井智晴
4.関節可動域を征する者は運動機能をも征する:園部俊晴

ISBN:9784904862605
出版社:運動と医学の出版社
判型:B5変
ページ数:330ページ
定価:6500円(本体)
発行年月日:2023年08月
発売日:2023年08月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MNC