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神経をめぐる生物学

AIを学ぶ第一歩

編著:斎藤 徹
著:文 彰鍾
著:田中 実

紙版

内容紹介

本書では、AIをつくり出した人間の脳について、生物学的な側面からの解説を試みました。脳内で複雑につながりあって情報を伝えている何千億もの神経細胞。それらが織りなす神経回路網のはたらき、それが私たちの身体にどのような影響を与えているのか、また、身体からどのような影響を受けているのかなど、私たちの身体を司る「神経」についてわかりやすく紹介します。

目次

はじめに

第1章 神経のしくみ
 はじめに
 神経系の進化
 神経系の構成
  1 中枢神経系
  2 末梢神経系
 神経の構造
  1 ニューロン
  2 シナプス
  3 有髄神経と無髄神経
  4 ニューロンの種類
  5 グリア細胞
 神経の機能
  1 ニューロンの興奮
  2 神経線維の伝導速度
  3 シナプス伝達
  4 神経伝達物質の分類
  5 神経伝達物質の生合成と代謝

第2章 神経と筋肉のしくみ
 はじめに
 動きのしくみ
  1 泳ぐ
  2 歩く、走る
  3 飛ぶ
 筋肉のしくみ
  1 筋肉の区分
  2 筋肉の構造
  3 筋肉の収縮と弛緩
  4 神経筋接合部
 運動と行動のしくみ
  1 体温調節行動
  2 捕食行動
  3 生殖行動
  4 反射運動

第3章 神経と遺伝子のしくみ
 はじめに
 脳の構造とはたらき
 神経細胞のはたらくしくみ
 遺伝子の構造と自己複製
 タンパク質の設計図としての遺伝子の機能
 遺伝子改変動物の作製法
  1 PCRによる目的遺伝子の増幅法
  2 トランスジェニックマウス(遺伝子追加マウス)
  3 ノックアウトマウス(遺伝子破壊マウス)
 遺伝子操作により作製された頭の良いマウスと悪いマウス
 食欲と遺伝子
  1 食欲抑制ホルモン…レプチン
  2 食欲増強ホルモン…グレリン
 子育てホルモン…プロラクチン
「信頼感」を強めるホルモン…オキシトシン
 熱心な子育ては子どもの遺伝子に刷り込まれた「母親の愛」の贈り物
 iPS細胞による神経機能障害の再生医療
 ゲノム編集…革命的遺伝子改変技術
 おわりに

著者紹介

著者略歴

編著:斎藤 徹
日本獣医生命科学大学名誉教授。日本獣医畜産大学大学院獣医学研究科修了。獣医師。獣医学博士。(財)残留農薬研究所毒性部室長、杏林大学医学部講師、群馬大学医学部非常勤講師、日本獣医畜産大学獣医学部助教授、教授を経て2014年4月より現職。米国立衛生研究所(NIH)、シカゴ大学、カロリンスカ研究所に留学。専門は行動神経内分泌学。著書に『母性と父性の人間科学』(共著、コロナ社)、『脳の性分化』(共著、裳華房)、『脳とホルモンの行動学』(共著、西村書店)、『実験動物学』(共著、朝倉書店)、『実験動物の技術と応用(入門編、実践編)』(編集、アドスリー)、『猫の行動学』(監訳、インターズー)、『Prolactin』(共著、InTech)など。
著:文 彰鍾
全南大学校獣医科大学教授、獣医科大学BK21プラス教育研究事業団長。済州大学大学院獣医学研究科修士課程修了。琉球大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。全南大学校獣医科大学准教授を経て、2006年8月より現職。ミシガン州立大学、日本獣医生命科学大学、琉球大学に留学。2014〜15年、ミシガン州立大学客員教授。専門は、獣医解剖学、脳神経科学、動物行動学。
著:田中 実
日本獣医生命科学大学名誉教授。三重大学大学院農学研究科修士課程修了。医学博士。元・日本獣医生命科学大学応用生命科学部教授。専門は神経内分泌学、分子生物学、生化学。現在、FrontiersVeterinaryScience誌AssociateEditor、学校法人食糧学院非常勤講師。著書に「母性をめぐる生物学」(共著、アドスリー)、「ストレスをめぐる生物学」(共著、アドスリー)、「人間動物関係論」(共著、養賢堂)。

ISBN:9784904419946
出版社:アドスリー
判型:B6
ページ数:116ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSV