聴く人(homo audiens)
音楽の解釈をめぐって
著:近藤 譲
紙版
内容紹介
「作曲者は、音を吐くのではなく、耳を世界にそばだてて、適切な音を探す。
作曲をするためには、人は、まず、聴く人(ホモ・アウディエンス)でなければならない」(本文より)
音楽はほんらい聴き手に多様な解釈をゆるすものであり、ひとは「耳をすます」ことによって創造者となる──
「聴くこと」のもつ創造性を高らかに謳い上げる、音楽への希望に満ちた書。
2012年、アメリカ芸術・文学アカデミーの終身名誉会員に選出され、名実ともに日本を代表する作曲家となった著者の最新音楽論。
目次
I.解釈二題
1.《第九》と記憶
2.《四分三三秒》──自然、あるいは、廃墟
3.解題
II.聴く人(homo audiens)──作曲行為における他者性について
III.目的性のない行為としての音楽
1.音楽とは何か?
2.作曲と目的性
IV.解釈の自由
V.(コーダ)
註
あとがき
ISBN:9784903951768
。出版社:アルテスパブリッシング
。判型:4-6
。ページ数:180ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2013年12月
。発売日:2013年12月24日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV。