ニュー・ジャズ・スタディーズ
ジャズ研究の新たな領域へ
編著:宮脇 俊文
編著:細川 周平
編著:マイク・モラスキー
内容紹介
90年代以降、多様な領域に広がるジャズ研究──アメリカと日本の最新の成果から、その代表的な論考と最新論文を集めた画期的なアンソロジー登場!
〈聴く〉〈見る〉〈読む〉〈書く〉〈演る〉の5部に分けて、メディア論、ジャズとパンク、村上春樹、楽器の表象、中国ジャズ、歴史叙述、即興、マイルス、フリー・ジャズ、音響など、多彩なテーマを論じた15本(書き下ろしを含む)を収録。
執筆者は編者の3人に加えてジェッド・ラスーラ、上田泰、マシュー・スメラ、椿清文、クリン・ギャバード、アンドリュー・F・ジョーンズ、スコット・デヴォー、デイヴィッド・エイク、E. テイラー・アトキンズ、イングリッド・モンスン、ロバート・ウォルサー、マイク・ヘフリー、デイヴィッド・ノヴァック。
目次
マイク・モラスキー「イントロダクション──ジャズ評論を超えて」
I〈聴く〉聴取、メディア、受容
ジェッド・ラスーラ「記憶のメディア──ジャズ史におけるレコードの誘惑と脅威」
上田泰「フォノグラフ効果とジャズ──マーク・カッツの議論を中心に」
マシュー・スメラ「黒い激情、白いノイズ:ジャズとパンクの関係」
II〈見る〉視覚表象とジャズ
椿 清文「ラプソディ・イン・ブラックフェイス──ジャズとミンストレル・ショー」
クリン・ギャバード「ファルス(男根)をシグニファインする──『モ・ベター・ブルース』とジャズ・トランペットの表象」
III〈読む〉文学の中のジャズ
細川周平「ルビで踊って──ベン・ヘクトの翻訳と谷譲次の遊戯的書記法」
宮脇俊文「スイングがなければ小説はない──村上春樹とジャズのクールな関係」
アンドリュー・F・ジョーンズ「黒い国際労働者連盟──中国のジャズ・エイジに関する小論」
IV〈書く〉ジャズの歴史叙述
スコット・デヴォー「ジャズの伝統を構築する」
デイヴィッド・エイク「ジャズの歴史叙述とルイ・ジョーダンの問題」
E. テイラー・アトキンズ「『お国のためのジャズ』:戦時日本の新文化体制に向けて」
V〈演る〉即興と音響
イングリッド・モンスン「音楽、言語、文化スタイル:会話としての即興」
ロバート・ウォルサー「『音を外す』:意味、解釈、マイルス・デイヴィスの諸問題
マイク・ヘフリー「アメリカの向こうの自由世界」
デイヴィッド・ノヴァック「音、無音、即興のグローバルな価値」
あとがきに代えて 宮脇俊文
ISBN:9784903951300
。出版社:アルテスパブリッシング
。判型:A5
。ページ数:432ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2010年07月
。発売日:2010年07月24日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVL。