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バレンボイム音楽論

対話と共存のフーガ

著:ダニエル・バレンボイム
訳:蓑田 洋子

紙版

内容紹介

パレスティナ自治区での奇跡のコンサートを実現させたマエストロが、サイードとの共著『音楽と社会』(みすず書房)ののちに到達した思想がここに結実。不条理に満ちた時代に音楽による希望を力強く謳いあげる。日本版オリジナルの序文付き。

目次

日本版への序文
第1部 対話と共存のフーガ
 プレリュード
 音と思考
 聴くことと聞くこと
 思考と演奏および解釈の自由
 オーケストラ
 2人のパレスティナ人
 フィナーレ
第2部 変奏曲
 「私はバッハで育った」
 モーツァルト
 フルトヴェングラー
 ブーレーズ
 エドワード・サイードの思い出
 I Have a Dream
 ヴォルフ賞授賞式のスピーチ
訳者あとがき
解説(岡本 稔)
バレンボイム年譜(作成:岡本 稔)

著者略歴

著:ダニエル・バレンボイム
1942年ブエノスアイレス生まれ。7歳のとき同地で最初の演奏会をおこなう。1952年、家族とともにイスラエルに移住。同年、ピアニストとしてウィーンとローマで、1955年にパリ、56年にロンドン、57年にはニューヨークでレオポルド・ストコフスキーの指揮によりデビューする。以後、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、南アメリカ、オーストラリア、極東において定期的に演奏旅行をおこなう。
1975年から89年にかけてパリ管弦楽団の音楽監督、91年から2006年6月までシカゴ交響楽団の音楽監督をつとめる。1992年からベルリン国立歌劇場の音楽総監督をつとめ、92年から2002年8月まで芸術監督も兼任。2000年秋には、ベルリン国立歌劇場管弦楽団から終身主席指揮者に任命される。1999年、故エドワード・サイードとともに、イスラエルおよびアラブ諸国の若い音楽家たちをメンバーとするウェスト=イースタン・ディヴァン・
オーケストラを設立。
これまでに2冊の著書、『音楽に生きる』(1991/2003)、サイードとの共著『音楽と社会』(2004)を出版。2007年には、日本におい…
訳:蓑田 洋子
大阪外国語大学イタリア語科修士課程修了。訳書に『大作曲家の世界』3、4、6巻、『精神保健および教育分野における音楽療法』(以上共訳、音楽之友社)、『運命の女神』(共訳、三省堂)、『キース・ジャレット』『スタンダードの名シンガー』『ダニエル・バレンボイム自伝──音楽に生きる』(以上、音楽之友社)など。

ISBN:9784903951102
出版社:アルテスパブリッシング
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2008年11月
発売日:2008年11月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV