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現代「生活者」論

つながる力を育てる社会へ

著:天野 正子

紙版

内容紹介

状況の「破壊」と時代の転換が急速にすすむなか、その不安感やリスク感から、これまでの暮しへの疑問や反省を持ち、新しい生き方を模索する「普通の人びと」=「生活者」が登場してきた。「生活者」とは、無名であるが、しかし、それぞれに「わたし」という固有の名をたずさえて存在し、家族や地域の暮しを基盤に、日々の暮し方・生き方を意識化して見直すことで社会の在り方そのものを再考しようとする人びとである。そして、彼ら・彼女らは相互につながり、小さな共同性・公共性への回路を模索していく人たちでもある。本書は、日々の小さな生活を通して、生き方のオルタナティブを模索してきた様々な人びとの歴史的経験のなかに、現代を生きる根拠を探る試みである。

目次

この本の扉に
第Ⅰ部  生活者、再発見
 第一章  歴史に「生活者」像を追う
 第二章  生活革命の幕開け
 第三章  「グローバル/ローカル」を結ぶ生活者の実践
第Ⅱ部  問い直される戦後経験
 第四章 「男であること」の再編・変容・ゆくえ
 第五章  子どもを映す「文化と社会」
 第六章  トライアングル(家族―学校―企業)の成立とゆらぎ
第Ⅲ部  生活者のネットワーク力
 第七章 ネットワーク型コミュニティを生きる
 第八章 「婦人」から「女性」へ、そして「おんな=女」のネットワークへ
 第九章 女性と高齢者が担う「新しい働き方」の協同組合

著者略歴

著:天野 正子
東京家政学院大学長、お茶の水女子大学名誉教授

ISBN:9784903426655
出版社:有志舎
判型:4-6
定価:2600円(本体)
発行年月日:2012年11月
発売日:2012年11月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF