きのうの日本
近代社会と忘却された未来
編:鵜飼 政志
編:川口 暁弘
紙版
内容紹介
きのうの日本――明治維新から、第二次大戦後の一九五〇年代までを、本書では「きのうの日本」とよぶ。そして、この日本近代といわれる時代にあって、一度は模索されながら、結局うちすてられてしまった理想、構想、夢、といったものが指し示していたはずの未来をもう一度考え直したいと思う。それは現代の日本において美化や断罪の対象にすらなり得ない事どもだが、そこにこそ今と未来を考える手懸かりがあるのではなかろうか。
目次
はしがき
一 明治維新の理想像 鵜飼政志
二 癈 兵 大内雅人
三 博覧会と植民地 伊藤真実子
四 近代アイヌの描く未来図 谷本晃久
五 近代の皇族 濵田英毅
六 国体と国民 川口暁弘
七 朝鮮戦争と地域 鬼嶋 淳
あとがき