日本帝国と民衆意識
著:ひろた まさき
紙版
内容紹介
「帝国意識」という虚偽意識は、ほとんどの植民地が解放された現在でも、妖怪のように世界を動かし、日本社会をも支配し続けているのではなかろうか。19世紀から形成し始められた日本帝国の帝国意識と民衆意識との関係を見据えながら、これまでの民衆思想史の在り方を点検し直す。
目次
はしがき
第一章 パンドラの箱―民衆思想史を考える―
第二章 安丸思想史への対論
第三章 近代日本人の海外体験
第四章 宝塚歌劇と異文化交流
第五章 近代天皇制と毒婦物語
第六章 帝国意識の崩壊―長すぎる「あとがき」―