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東アジアの政治文化と近代

編:深谷 克己

紙版

内容紹介

18・19世紀の東アジア世界は、「ウエスタンインパクト」(西欧からの衝撃)によって、受動的に西欧化させられたのではなかった。東アジア社会に深く根付いていた共通の政治文化が、西欧文明との接触によって、様々な方向に自己変革していく姿を多面的に描き出し、近世・近代移行期の新しい歴史像をダイナミックに提示する挑戦。

目次

 序 政治文化論の視座(深谷克己)
Ⅰ 「国民」の形成と文化
 一 自由民権派壮士の自己認識と施政批判・対外観(安在邦夫)
 二 「民族主義」の記憶と「秘密結社」(山田 賢)
 三 文明開化と大衆文化の間隙(須田 努)
Ⅱ 法文明の変容
 一 律令法から西欧法へ(島 善高)
 二 近代中日両国における法律近代化過程の比較(熊 達雲)
Ⅲ 国家と民衆の関係意識
 一 東アジアにおける近代移行期の君主・神観念(深谷克己)
 二 朴殷植における国家と民衆(趙 景達)
Ⅳ 国際関係の軋轢と調整
 一 王国末期首里王府の異国人対応と薩摩藩(紙屋敦之)
 二 一九世紀におけるアイヌへの眼差しと政治文化(檜皮瑞樹)

著者略歴

編:深谷 克己
1939年生まれ、早稲田大学文学学術院教授

ISBN:9784903426228
出版社:有志舎
判型:A5
ページ数:280ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2009年03月
発売日:2009年03月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH